知的障害がある人が、
施設や家から出かけてしまい、
行方不明になることは多くあります。
まさかとは思うでしょうけど、
家の近くではなく、かなり遠くで、
見つかることも良くあります。
道はつながっています。
まさかと思うほどの距離を歩きます。
線路も繋がっています。
切符を買わなくても、その場を抜けてしまえば遠くまで出かけられます。
バスも、無賃で乗って、運転手さんが見逃せば、
山奥まででもいけます。
そんな彼らの捜索願いが出て、
こんな特徴で、
見かけたら連絡をくださいといわれても、
実際に、どうやって見つけるのか?
また、どうやって、その方を保護するか?
となりますよね?
見知らぬ人だし、
声をかけたら、相手がどう反応するかもわからない。
もちろん、私も、行方不明者情報を
出したことは何回もありますが、
見つけたことはありません。
その上で、私なりのアイデアを
書こうと思います。
【見つける】
その人の情報は、
身長や年齢、
洋服の種類
顔写真
などが出ています。
実は、案外顔写真は違ったりするんですよね。
さて、雑踏の中で、
その人ひとりを見つけるは困難です。
ものすごく特徴的だったり、
あ~と叫んでいたりすれば別ですけどね。
お金がないと、自動販売機や切符売り場で、
うろうろしていたりということがあります。
または、自動改札をすり抜けたりもすることでしょう。
日雇い労働者の中にいたりもします。
試食三昧しているかもしれません。
風俗店で働いていたケースもあります。
何日もかかると、
そういう様子がありそうです。
私たちが考えるより、
困っていない様子の可能性もあります。
それに、知的障害があるからといっても、
歩いているだけなら、
一般の人と同じように見えます。
何かをしているようなときが見つけどころです。
電車に乗っているときなどは、
一般の方とは動きが違う可能性があります。
そんなことに「あれ?」という関心を持っていただきたいですね。
【話しかける】
怖そうな雰囲気にはならないでください。
いやいや、怒ってないのに、
ご自身が悪いことをしていると思って、
怒られている雰囲気に勘違いする方々なのです。
もしかして悪いことをしている可能性もあるのですが、
とりあえず、ぐっと我慢してください。
最初ですからね、
「こんにちは」
ですかね?
そこから、
「どこかに行くところなの?」
「すてきな洋服ですね!」
のように、
あなたに関心持ってるよ。
でも、怒ってないよという感じを醸し出してみてください。
自動販売機を探っていたら、
「お金が必要ですか?」は有効と思われます。
困っている人を助けるがのごとく、
「じゃあ、お巡りさんに相談してみましょうか?一緒に行きますよ!」
などもいいですかね?
なんだか、感覚的には「警察」よりも、
「お巡りさん」の方が、彼らにはいいかなぁ?
試食ばかりしていたら、
「おなかすいているのですか?」
もいいかも。
そのシーンに合わせて、
あなたを怒っているわけじゃないけど、
ちょっと気になるのよ。といった雰囲気でね。
それから、お名前をわかっている場合、
「○○さんですよね!こんにちは!」と、
フレンドリーに言ってもいいかもしれません。
夜であれば、
「お家帰れますか?お巡りさんに相談しますか?」
のような、感じ。
ひとりで放り出すことなく、
派出所や鉄道事務室、受付案内など、
かならず、一緒についていってください。
後は任せればいいと思います。
最初に見つけていただくのは、
もしかしたら、
福祉関係者ではなく、
お店や交通機関などだと思います。
そして、そこにいるお客さんです。
でも、知的障害と言うことで、
福祉関係者に相談が入るかもしれません。
どちらにしても、
知らない知的障害者が、見知らぬ土地で、
困ってる風でもなく、
でも、それは明らかに困っている状態だという
ことなのです。
家や施設に帰したい状態の情報が入りましたら、
気にかけていただきたいのです。
その時はいつあるかわかりませんが、
「なんて声をかけようかな?」
と、今からアイデアを出しておいて
みてはいかがでしょう?
よろしくお願いします。