多くの支援アイデアを出すために(初心者編)



5+5=□

こういった答えを出すのが日本の教育。

ある国では、
こういう出し方をします。

10=□+□

この答えはいくつもありますね。

この、「答え」の出し方は、
私たちの人生に、
大なり小なり、
影響をしていると思っています。

1個しかない答えを出すのか?
複数の答えがあることを知るのか?

国語でも、
先生が持っている答えに
合わせようとしませんでしたか?

先生たちは、
1個しか正解にしないと、
順位をつけるには、
よしあしをつけなければ
ならないからかもしれません。

もちろん、先生の時間のなさは、
生徒一人一人の回答にも寄り添えていないし、
様々な意見のすり合わせもしていないのです。

いろいろな意見があることを
生徒たちもわかったほうが
良いとは思いますが、
学級会などで、触れる程度なのでしょうか。

マークシートができたのは、
点数つけを簡単にするための
道具ですね。

このような、相手に合わせた答の出し方で
育った私たちは、
アイデアの出し方は苦手なのかもしれません。

このアイデアが出せないで困っている支援者も
けっこういらっしゃいます。
特に初心者の支援者は、
先輩のを見てしまうので、
それが正解と思い込んでしまうのも、
この教育から来ているような気がしますし、
先輩たちもまた同様に、
自分の答えが間違っているしたら、
示しがつかないと思っているかもしれません。

このような、私たちが、
アイデアを出せないようなことが、
知的障害者の支援に、
支障をきたしているのです。

感じにくいかもしれませんが、
支援によって、
不具合を生じている利用者が多いということが、
その事実を示しているのです。

だからこそ、
多数のアイデアを
出せる支援者になりたいと思いませんか?

そして、もう一つ、
他の人のアイデアを認められる
自分になりたいと思いませんか?

この二つは、とっても基礎的ではありますが、
大事なことなのです。

10人の利用者の人には、
10通りの人生があってよいのです。

ですから、私たちもチームとして
最低10通りに
支援ができるべきだと思うのです。

だからこそ、アイデアは、多い方がいいのです。

まず、自分自身のアイデアの出せなさは、
教育からスタートしているとは思うのですが、
自分自身を変えるのも自分です。
ここから、慣れればできることだと思っています。
過去は変えられませんが、
将来は変えられるからです。

多く考える癖をつけましょう。
1個しか考えられなかったのであれば、
あえて、2個以上を考える癖です。

また、人の意見を聞いてみるという実証。
すぐに、自分の意見のほうが正しいと思い込まず、
他の意見でも間違いではないと思うかどうかの確認。

この二つです。
もう一度、
自分は何が苦手なのかを
確認してみてください。

そして、できてないことでも、
利用者の皆さんのために、
今までの自分から変更できるとよいと思います。

大きくステップアップを望む前に、
小さな変化をもたらしましょう。

もうひとつ考えてみる。
人の意見に耳を傾ける。
それでもいいかな?と考える。

ここからが、多くのアイデアを出せるあなたになるスタートとなります。