支援のアイデア出すために省く4つのワード



支援をするときには、
知的障害がある人ご本人に合わせた
個別の支援が基本ですから、
より多くのアイデアが必要です。

私たち支援者は、
自分の経験の中で、
この支援はできるのだろうかと
不安になることもあるでしょうし、
様々なしがらみや
様々な課題もあり、
考えたことすべてが
簡単に実現できないこともあるのだと思います。

そんな「できないこと」をイメージする時に、
頻繁に使われる言葉は、
「むずかしい」
「たいへん」
「無理」
「〇〇だから」
と言った言葉です。

たとえば、
「今度、Aという支援をしてみようか?」
「でも、Aだと、むずかしくないですか?」
といった会話は、
常時どこの支援現場でもあることでしょう。

この言葉の意図は、
「新しいことをしたくないなあ」といったような
後ろ向きの場合もあるかもしれませんし、
アイデアがパッと思いつかない時などでしょう。

じっくり考える前に、
口癖で言っている場合もあります。

もし、支援をしていきたいのであれば、
こういう言葉は、
簡単には口にしないことです。

何故なら、
この言葉を言ってしまうと、
その先のアイデアが思い浮かばないからです。

むずかしい
 ⇓
(ほかのアイデアが考えられない)
 ⇓
じゃあ、やめよう

という方向に、考えてしまうからです。

「むずかしいかもしれないけど、やってみよう!」
となればよいですけど、
そういう気持ちを維持できる人は
わざわざこのワードは使わないと思われます。

人というのは不思議なもので、
自分で発した言葉に左右されることがあります。

何か、同じようなワードを言って、
自分をそのモードに入れてしまうこともありませんか?

ですから、先にあげた4つのワードは、
極力、言葉にしないようにしてみることをお勧めします。

また、自分側のことより、
他にできない理由があるようなイメージも
持たれているのかもしれません。

例えば、「〇〇だから」の「〇〇」には、
「重度だから(支援ができない)」
「上司が許可してくれないから…」
「部下が指示通りしないから…」
のような使い方で、
自分以外に「できない理由」を
作っています。

例えば、
「重度だからできない」といった内容は、
課題なのではなく、
「条件」なので、
これから変えられるようなものではないわけです。

その条件が変わらなくても、
つまり、その条件のもとでも、
できることの中でやるのが支援者としての基本ですが、
「〇〇だから(できない)」と思ってしまうことで
アイデアは出なくなりがちになるので、
やっぱり、これらの言葉を
言葉にしないことをお勧めします。

言葉にすることで、
無意識のうちに、
自分を守りに入らせているかもしれませんが、
自分は守られたとしても、
支援するべき人のSOS状態は、
結局続いていますよね?

ですから、これらの言葉を省き、
アイデアを出やすくしていく。

ということです。

もちろん、ひとりですることではないので、
チームの皆さんにも、
「むずかしいよね」
などと発せば、
その人のアイデアも出なくなります。

あえていうなら、言葉にしないことが、
チームの皆さんからも
アイデアが出るきっかけにもなるのです。

今まで、
「むずかしい」
「たいへん」
「無理」
「〇〇だから」
という言葉を、
口癖や条件反射的に使っていた方は、
ひとつでもふたつでも減らすイメージを持っていただき、
もし、使ってしまったのであれば、
今度は使わないようにしよう!と、
気づいていく。

そうすることで、
次の瞬間、
このワードを使うことが減っていきますので、
ご自身のアイデアを出やすくなっていくことでしょう。

まずは、できることの中で考えるクセをつけましょう。
ひとりではなく、
チームの中でアイデアを出し合っていきましょう。

ひとつ解決すれば、
よき成功体験となり、
あなたのアイデアが、
次々出てくる頻度は高くなりますよ!

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