作業は全体より部分で支援



作業をする場合、
1つのものを仕上げるまでに、
いくつかの工程があり、
利用者の皆さんで、その工程を、
分けて、やっている事業所も多いかと思います。

たとえば、
数を数えて、袋に詰めて、説明書を入れて、
袋を閉じて、箱に入れ梱包する。

これであれば、最低でも5工程。
もっと細分化すれば、たくさんの工程になります。

もちろん、自主製品でも、様々な工程になりますね。

この商品について、本来であれば、
何の商品であるかという商品説明や
こういう工程で、作られていることなどを説明し、
全ての工程をできるのであれば、
それに越したことはありませんが、
そこに固執することはないとも思っています。

中には、全部の工程を説明することで、
情報が多すぎて、わからなくなる方もいたり、

最終完成品を見せると、難しく見えて、
できないと判断をしてしまう方もいます。

さらには、説明があっちこっちに及ぶと、
自分のやるべき工程と他の工程が混ざってしまい、
ミスをすることもあります。

本来はすべてを教えるべきだと思いますが、
知的障害があるために混乱をきたすのであれば逆効果。

それよりも、今、自分がするべきことを理解し、
その部分だけを作業していただくことの方が
役割として、良い場合もあります。

もちろん、2つの工程を受け持つにしても、
1つずつ説明をしてください。
両方一度に説明をしないことも重要であったりしますので、
その人の覚え方によって、支援者が判断をしましょう。

例えば、Aさんと、Bさんの覚え方には違いがあると思います。

その二人を一緒に説明するのも避けたいところです。
1対1の方が効果的に覚えられますよ。

最終的に、求められた質の商品ができることが大事。
そのために、
支援者が、こうしなければいけないという固執するほうが
良い商品作りの足かせになることでしょう。

利用者の皆さんの力量に合わせ、
できる部分の説明と作業を繰り返し、
最終的に、完成した状態をお見せした時に、
こんなことができたということや
ここに関わったという喜びは
大きいものです。

作業工程を細分化して、
部分部分を大事にした支援をしていきましょう。