支援者は、
「困ったことがあったら言ってください」
「何かあったら言ってください」
など、その人の「困っていることを聞きますよ!」
というスタンスで、待っていることをします。
そして、
そのお困りごと(SOS)を聞いた時、
「それは難しいですね」
「どうしたらいいかなぁ」
「そういうことを解決してくれる人は知らないのですか?」
「もうちょっと考えてみましょうか」
などと、結局は、すぐに解決できない案件として
相談者が、あきらめて持ち帰っていることがあるようです。
それは、うちの法人に相談として入ってくるからわかることです。
支援者が、そういう態度になって、
相談者が相談しても、うまい言葉を羅列されて、
その日に1ミリも解決しない場合、
その相談者の気持ちとしてはどんな変化を起こすでしょうか?
自分だったら?と考えてみてほしいのです。
私だったら、
この支援者は解決できない人という印象を持ち、
他をあたろうと考える、と思います。
実際、そういう相談が当法人に
持ち掛けられているわけですから、
「頼れない相談者」という感触を
持つ人もいるのでしょう。
その相談者が、他を当たってくださるのであれば、
まだよいと思うのです。
こういった対応をしてしまうと、
そのあとに問題が起きやすくなるのです。
相談者が、どこも頼らなくなる場合が起きやすくなります。
つまり、思った時に、
自分だけで何とかするしかないと解釈することです。
他者への不信感や、
自信のなさにつながるようなことがあれば、
相談を受けた側は、支援をしたことにはなりませんし、
人権侵害にさえつながります。
相談を受ける側は、
即効性を持って支援するべきで、
ご本人が、大変な思いをしつつ、
ようやく今、
SOSを出してきたと感じ取るべきなのです。
相談される側は、
もしかしたら、
自分だけで対応できない可能性もありますので、
日ごろから、様々なSOSに対応できるように、
情報や人材、そして、
受け応えの仕方を集めておいてください。
そしてSOSが出てきたら、
その日のうちに、
ちょっとでも心が軽くなるような、
安心感が持てるような、
「応え」をしてほしいと思います。
相談してきた時点で、
もう、ぎりぎりの人も多くいらっしゃいます。
よく相談をしてくれたという気持ちで
迎え入れ、その場でできることをすることです。
SOSは、今だからSOSであって、
今支援を開始することで、
複雑にならず、解決しやすくもなります。
SOSが来たら、
その時点から、
絶対に支援をスタートさせましょう!
そして、相談をした人が、
あなたのところからお帰りになるときに、
ちょっとでも、安心感を持って、
心が軽くなるように
支援をしていきましょう!