「誰かがやってくれているはず」の危険



こんなことは当たり前。
だから、やっているのも当たり前。

そんなふうに思っていて、
やってもらえてないことがわかると、
「え?何でやってないの?」
と思うようなことが、
チームの中で起きます。

これも、「チームあるある」ですね。

さて、人は自分を
評価の基準にしてしまうのです。

いろいろなところで、
自分を評価の基準にして、
あの人はできる。
あの人はできない。
あの人はすごい。
あの人はだめだ。
など、評価をしていませんか。

知的障害という部分を見ると、
色々な「できるできない」があって、
そのことは認められるのに、
同僚の「できるできない」は、
自分レベルを求めるという
不思議な支援者が多くいるのです。

ということで、
自分がやっていることを
基準とするから、
「当たり前だよね」
という感覚がもたれ、
あなたが当たり前と思っていることを
していないことに、
激怒する。

「何でやってないの?」
「こんなの常識でしょ?」
「あり得ない!」
などと、
いらぬ言葉を
投げかける。

もうやめましょうよ。

そんなバトル。

相手にやってほしいのであれば、
何をするべきかを具体的に話す事です。

「わかってるでしょ?」
ではなく、
「わかってないのだ」と思うべきです。

そして、確認をすればよいのです。

わからなければ、
教えればよいし、
わかっていれば、
やってほしいと頼むことです。

あなたが世界の中心ではないのです。
あなたが頭の中で考えていることは
相手には伝わっていません。

チームとは、
その一瞬一瞬のすり合わせが
積み重ねが必要なのです。

より良いチーム作りがしたいのであれば、
あなたから歩み寄ることです。

では具体的にお話ししましょう。

複数の職員で様々なことをしている状況の中で、
「きっと、誰かがやってくれている」
と思うこと自体も
間違いです。

役割を具体的に指示し、
その人その人の役割とすることです。

この「誰かがやってくれている」という
感覚を持つことで、
事故になることもあります。

たとえば、
隣りにいた職員が
薬を飲ませてくれたはず。

最後にあの部屋を使った人が、
窓を閉めているはず。

壊れていたイスを
かたずけてくれているはず。

取引業者に
謝りの電話をしていてくれているはず。

あなたがこう思い込むことで、
事故やアクシデントが起きています。

リスクを回避するために
あなたの常識は通用しません。

だから、具体的に
「あなたがやってください」
ということまで話す事です。

心配なのであれば、
「やってくれただろう?」と思うのではなく、
やったかどうかの確認をするべきです。

リスクを最小限に抑えるためにも、
あなたの「大丈夫だろう?」
という感覚をうのみにせず、
その人と話をし、確認をしましょう。

後悔先に立たずです。