自分の意見が言えない



あなたは、
自分の意見を
持っています。

今までの人生の中で、
学んだこともあれば、
人と話していて、
腑に落ちたこともあります。

自分の考えで、
いろいろしていたとしても、
違う方法が良いと思ったり、
今、自分が考えていることよりも
もっと自分にあった考えがあれば、
それを変更することもあるでしょう。

それらの考えは、
自分が納得したもので、
自分が気持ちの上でも
やれると思ったことです。

もしも、
ストレスを抱えつつ、
進む方向であるのならば、
あなたは自分の考えを
置き去りにしているときです。

さて、知的障害がある人を
支援していくには、
チームであったり
家族であったり、
複数の人と接しつつ、
考え方を共有しつつ、
支援をすべき人にとって
より良い支援ができるようにと、
意見をすり合わせていくことがあります。

その際に、
自分の意見を持つべきですし、
持っている意見を
出すべきなのですが、
この時に、
自分の意見を言わず、
相手の意見に合わせてしまう人が
非常に多くいます。

もちろん、
合わせるのは良いのです。

自分に納得いく形であれば、
その意見に合わせるのも良いのですが、
そうではなく、
ストレスをためつつ、
その人の意見に従うようなことがあれば、
納得もできないでしょうし、
一緒に支援をしていてもつまらない訳です。

ところがどういう訳か、
ストレスをためつつも、
相手の意見に従う系統の動きをする人が
多いのです。

だれを中心に置いて見ていますか?
知的障害がある人を見ていますか?

あなたの意見を言うべきなのです。

あなたが間違っていないと思う
意見であるにもかかわらず、
なぜ言わないのでしょうか?

ここでは、相手を批判しろと
いっているのではありません。
違う意見があってもよいという意味です。

そのうえで、
話し合いをして、
より良いアイデアで
前に進む意見をまとめるのです。

それがチームです。

でも、自分の意見が否定されると
決めつけているのがあなたです。

もちろん、どちらの意見が良いかは、
知的障害がある人が決めるわけですから、
支援者同士で批判をしあったりは、
する必要はありません。

さて、この手のことは、
よくあることなので、
ご自身でも考えてみてください。

この人とチームを組んだ時に
どうやって話し合いをするとよいのかを。

相手に合わせる傾向の人には、
話し合わない手段をとる人が、
多いですよね?

話し合う方法を
考えたこともない人もいると思いますが、
自分の意見をどんな風にいうのかを
イメージして、
持って行けばよいかを、
考えてみることです。

その時に、
なぜ、話し合いをしない気持ちに
なるのかということも
考えてみると、
自分自身の思考パターンもわかり、
別な所にある課題も
明確になってくることでしょう。

そして、さらなる課題が
のしかかる場合があります。

単に合わせるだけではなく、
相手が複数の場合、
あなたが接する相手によって、
自分の出し方を変えることに
陥っていませんか?

特に、自分以上の力を持っていると思える人には、
あなたの考えを出さないで、
その人の考えが最高だとも言いたげな
意見や態度になってしまう事はありませんか?

これは、最悪パターンです。
何が最悪かというと、
知的障害がある人にとっても、
自分にとってもです。

自分と敵にならないようにと、
そういう手段を取ったのかもしれませんが、
ここまで来ると、
自分自身も苦しめることになります。

合わせることが、
良いのではないことが
お分かりだと思います。

人間関係を
考えすぎるから、
こういうことになるのです。

チームの人間関係を
よくしようとしているようですが、
かえって、信頼関係を壊す結果にもなります。

どんな形なら自分の意見を言うことができそうか、
そこに焦点を当てて考えてみませんか?

相手に合わせるのではなく、
自分の意見を言いやすくできるための
あなたの行動の仕方を変えましょう。

うまくやろうという考え方ではなく、
よりよい支援をするために、
何をするか?という視点で、
考えてみましょう。