支援者こそ、彼らを信頼していない



「信頼関係はワナか幻か?」
という記事を書きました。

まだ、お読みになっていらっしゃらないのであれば、
ぜひお読みいただきたいのですが。
こちらです!↓↓↓
「信頼関係はワナか幻か?」

この記事で、知的障害がある人との信頼関係がなくても
支援はできますよというお話を書きました。

ここで「信頼がほしい」と思っているのは、支援者です。
つまりは、知的障害がある人が、
支援者を信頼している状態ということです。

そして、今日書くのは、別な視点の「信頼」。

あなたは、知的障害がある方を信頼していますか?
と言うことです。

信頼関係っていうくらいですから、
相互の関係ですよね?

たとえば、支援現場では、
よくこういうことが起きるのです。

彼らが言うことややることを
わがままと取る。
もしくは、自己主張が強いという。

やりたいようにやっているときに、
支援者の常識と違うと、
おかしいといわれる。

彼らがやることを
疑いの目で見ていたり、
失敗すると思い込んでいる。

できそうなことでも、
こちらでやってしまったり、
やらせなかったりする。

わからないよというと、
そんなこともわからないの?
と、問題扱いする。

などなど。

彼らのすべてを否定するような感じで、
あなたの常識に合わせていませんか?
つまり、支援者こそ、
知的障害がある人を
信頼していないのではないでしょうか?

その上に立って、
信頼関係を築きたいと思い、
信頼関係がないと
支援がうまくいかないと思っているのであれば、
おかしくないでしょうか?

私自身は、信頼関係はなくても、支援はできると思っていますが、
そのこととは別にしても、
まず、支援者として、
知的障害がある人を信頼し、
彼らのやることを
あなたの常識という枠の中であてはめた支援に固執せず、
彼らの人生に対し、もっと大きな考え方の中で、
柔軟な支援を展開してみませんか?