信頼関係は、ワナか幻か?



信頼関係がないから、
支援がうまくいかないと思っている人が、
けっこういますよね?

あなたはいかがですか?

ところで、障害がある方との間に、
信頼関係は、必要でしょうか?

あったほうがいいとは思いますよ。
でも、絶対に必要かというと、
それがなくても、
支援はできると思うのです。

信頼関係を欲しているのは、
あなたの方です。
彼らが欲しいといっているわけではないと思います。

知的障害がある方は、
「信頼」自体がどういうものかもわからない方もいるでしょうし、
初めましてと会った時に
全て支援を任せることもできる人が、
多くいらっしゃいます。
もちろん、できない方もいますけどね。

信頼というよりは、
この人、自分と気が合いそうだな?という感覚があり、
あ、この人毎日会うな?という感覚になったり、
そのあとは、なんかいい感じの人だな…なんて思っているとは思いますが、
信頼しているって事でもないような感じがしませんか?

あなたが、信頼関係にこだわるのは、何故でしょうか?
起きるのは二つのこと。

信頼がないから、支援がうまくいかないという状況にしておいた方が楽なんです。
だから、自分擁護。

信頼してくれている状態になっているから、
障害がある方が、自分の言うことを聞いてくれているという、やっぱり自分目線。

なんだか、信頼という言葉があってもなくても、
あまり彼らにとってのメリットがあるようには思えません。
先ほども言ったように信頼関係をほしがっているのは支援者側だからです。

信頼って、相互の関係ですし、
1日2日でできることでもありませんよね?

信頼関係がなくても、初めて会った時でも、
良い支援をしている人だっていますでしょ?

ですから、
信頼関係がないから支援ができないんじゃないんですよ。
それこそ、自分のことを棚に上げて、
信頼関係がないからうまくいっていないと
思い込んでいるから、支援の質が上がらない。
つまり、自分は悪くないとでも言いたげな、逃げ口上に聞こえます。

それに、知的障害がある方が、
「自分の言うことを聞いてくれるのは、信頼関係があるからだ」と
思い込んでいる人は、管理したいのかしら?と思うほどです。

言うことを聞くのは、信頼関係じゃなく、
もしかして、
彼らから、従っておいた方がいいと思われてるかもしれないじゃないですか?
勘違いって、怖いですよ。

支援中に信頼関係ができればいいですけど、
先ほども言いましたように、
そんなに簡単に信頼関係ができるわけでもありませんし、
その間も支援は続けてしていくものです。

私だって、今の施設で3年も付き合っている彼らと
信頼関係ができてるとは思っていません。

信頼ではなくても、
今ここで困った時に支援をしてくれる人だという認識はあると思います。

ですから、信頼関係がなくても、
彼らは施設に通ってきますし、
私たちの話に耳を傾けてくれます。

そこに固執をせずに、
どんな状態でも、
たとえ、今日からその人の支援に入ったとしても
支援ができることでいいと思いませんか?

いつしか「信頼」を勝ち取るのかもしれません。

ただ、先ほども言いましたように、
私自身、30年以上やっていますが、信頼はなくてもできると思っているので、
そこがないから支援が滞っているなどという感覚を持ったないでいただきたいのです。

いかがでしょうか?

あなたが、いつまでも、そこで止まっているのは、
自分に自信がないからかもしれません。
自信がない分、信頼関係という幻にすがっているだけかもしれません。

または、自分をすごい支援者だと思われたいからかもしれません。
だから、信頼を勝ち取っていると思いたいワナかもしれません。
このワナも、今以上の支援力は高まりませんね。

信頼関係を度外視して、良い支援は、その日からできます。
そこに着目して、より良い支援者になってみませんか?

最新セミナー情報 等

――――――――――
現在はありません
――――――――――

***************

お役に立てましたら、
ランキングをクリック!
よろしくお願いします!


障がい者ランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください