仮説:三角食べができない理由



食事で、いろいろなおかずが出ているのに、
ひとつずつしか食べられない、
自閉症の人がいますね。

せっかくおいしいのに、
色々なおかずにバランスよく
箸を伸ばしてほしい。

なんで、一つのおかずを完食してから、
次のおかずに行くのかしら?おかしい。

ご家族は、そう思うのではないでしょうか?

1つだけのおかずでお腹がいっぱいになったら困るし、
嫌いなものから食べてほしいとか、
私が一生懸命作ったのだからそっちも食べてほしいとか、
色々と支援者(家族)側の
気持ちも加味して、
この三角食べには、
ご本人の感情は、後回しのようです。

ここから書く記事は、あくまでも仮説です。

そして、仮説が正しいか、
正しくないかは別にしても、
私は、もともと、
三角食べをしなくても良いと
思っているのです。

最終的には、おなかの中に入るわけですし、
嫌いなものは、
嫌いなので食べない選択もあるでしょうし、
支援者が推奨するというよりも
日本人の慣習として、
そうしたほうが良いと
思われているだけのような気もするのです。

好きなように食べたほうがストレスもなく、
パニックも起きにくく、
完食するのではないかなとも思います。

今回はあくまでも食べ方の問題なので、
料理の仕方などは考えていません。

さて、その仮説ですが、
自閉症の人たちの障害としては、
情報が取りにくいということや
アクシデントに弱い
ということがありますし、
自由に食べるより、
ルール化して食べる方が
楽なのではないかということです。

また、視野の狭さ
ある人もいるでしょうし、
スケジュールや仕事の仕方にも共通するように、
あれもこれも一緒にするより、一つ一つ確実にという
食べ方で食べているのではないかと考えられるのです。

考えてみれば、
様々な料理もありますし、
周りも様々な視覚的情報が満載な中、
どれから食べるか、
次は何を食べるかと言うことは、
かなり難しい判断があるのかもしれません。

味が変わることもまた、
ストレスの人もいるでしょう。

ですから、一つ一つ食べていた方が、
考えやすく、安心した食べ方に
なるのかもしれないという仮説です。

これは、情報処理という部分から
考えた仮説です。

彼らは、障害があり、
情報の取得が難しいため、
安心を得るために、
型通りの行動をすることもあります。

こだわりと呼ばれるような
行動をとることもあります。

もともと、
お茶碗を持つ
箸を持つ
箸を動かし、おかずを取るなど、
同時にいくつもしている時点で、
食事事態は、
かなり難しいことかもしれないですしね。

となると、
様々なおかずが並んでいる状態に、
情報を取り、考える困難さがあるとしたら、
私たち支援者の持つ食べ方の常識を
彼らに無理強いするのは
いかがなものかと思うのです。

お弁当箱の方が食べやすい人もいますね。
ひとまとめにしてあって、
わかりやすいからなのかもしれません。

食事は、
誰にとっても楽しみな時間のはずです。

ですが、支援者の感情や慣習が邪魔をして、
面と向かって
怒られやすい時間でもあります。

落ち着いて、
ご本人なりの味わい方で、
ゆっくり食事がとれるように、
こんなイメージで彼らの食事方法を
観察してみてはいかがでしょうか?

情報が多く、
食べ方の見本もなく、
環境的にも
他の人がいたりして、
不要な情報も多くなり、
よくよく考えれば
多くの支援が必要なのかもしれません。

私たちができるほどの考えやすさではないことを加味し、
情報の整理をしつつ、
三角食べをしなければ、
本当にその人の体にとって悪影響が出ることなのか、
もう一度考えることをしてみてはいかがでしょう?

方法にこだわっているのは、
私たち支援者の方かもしれませんから。

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1件のコメント

  • 奥平卓也

    三角食べは、以前から疑問に思っていました。三角食べをさせようとする方は、教員に多かったです。が、コース料理を食べる時はどうでしょうか?和食でも懐石料理は順番に出されますよね。食べ方はともあれ、ゆっくりうと食べて貰える様にはなって欲しいです。

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