職員はパニック対応の素人である



虐待事件が世の中にニュースとなって流れるたびに、
「職員が何であんなことをするのか?」
「なぜ支援技術を持っていないのか?」
「福祉につくべきではない」
「人としておかしい」
など、様々な意見をいただきます。

「福祉施設の職員=プロ=どんな障害の人にもきちっと支援できる人」
というイメージを持ちたいと思われる気持ちは
わからなくありませんが、
施設の職員の中で、
入ったその日以前に、
職員としての支援技術がトップクラスの人は、
ほとんどいないと思ってください。

まさかと思われるかもしれませんが、
それが現実です。

何の仕事もそうだと思いますが、
誰にでも最初があります。
まちがいもありますし、
できないことだらけです。

そして、現場を見ながら、
利用者の皆さんに関わりながら、
だんだんに学んで
成長していくのです。

例えば、
パニックといっても、
十人十色。
 
学生時代の時に、
パニックさえ見たことがない人が、
現場に入ります。
福祉系の学校を出ていない人も多くいます。

現場であるパニックに
うろたえるところから、
職員は学び始めるのです。

どんなに冷静でいたとしても、
初めてのパニックが大きければ、
うろたえます。

そこから始まる支援で、
先輩たちが、間違った支援をしている現場に
入ってしまえば、
それが良いのだろうと、
間違ったものを正しいと
思い込むことさえあるのです。

そのような現場ですから、
特に自閉症の人たちの支援は、
まちがいだらけといっても過言ではないのです。

私のブログで、
「学びました」という意見や、
「よくぞ言ってくれました」という意見や、
「このブログを職員に見せてよいですか?」
というご相談も入ります。

このブログが見られているというのは、
支援技術に不安がある人が多いという証拠なのです。

虐待防止セミナーの講師をすると、
ご自分では単なる支援と思っていた対応を、
「それは虐待ですよ」と
指摘をせざるを得ない場面もあります。

そして、気づいてくれた人は
自分から変わろうとしてくれます。

現場の職員も、
一生懸命にやっているのに、
空回りしていることもあったり、
より良い支援をしたくても、
トップの考えが、隠ぺいしようという体質だと、
そこに負けてしまう事さえあります。

自分の気持ちが、
後回しになっている加害者もいて、
スキル・セルフマネジメントが不可欠なのです。
そのうえで組織作りです。

残念なことに、管理職は、
キーマンになりにくくなっているからです。

さて、話はもどします。

この、親としても社会としても、
思いもよらないくらい、
ど素人から入る福祉施設職員であるという認識で
間違いありません。
何でそんなことになるのかと
お思いでしょうけど、
これが日本という国の福祉の現状です。

かといって国家資格を取っているから
スキルがあるのかというと
それもないに等しいのです。
だから、勘違いなさらないでください。

これは、課題ではないと思っています。
条件なのです。

今後も職員も集まりにくく、
今いる人たちでやりくりしなければ、
障害者支援業界は、
人手不足の厳しい状況です。

なんでそんな職員なんだと思われる方は、
施設の内部をご存じない方も
多いのではないか?とも思います。

この人たちでやるのが条件なのです。

さて、パニックになってしまうと
それは本当に恐怖に感じる人もいますし、
その人だけのパニックでは収まらず、
他の利用者の人のパニックも誘発されます。

職員は怪我をするくらい体を張ることもありますし、
それは、他の利用者を守るための時もあります。
骨折・捻挫・打撲・出血・物品や洋服の破損は、
覚悟していなければなりません。

怖すぎてやめる職員もいます。

ベテランの私でさえも、
他の職員が引き起こしたパニックには、
簡単に収拾をつけるのは難しいときもあり、
自分も3回ほど、死んだと思った瞬間がありました。

今も、後遺症があるのは、
一生治らないと思っています。

対応を知らない職員は、
力でやろうとするのは、
自分が恐怖の時に大きく見せようとする、
動物の本能なのかもしれません。

接近すればするほど、
虐待になるのは、当然なのです。

だからこそ、長年お願いしているのは、
パニックにならないためのスキルの獲得です。

パニックになってからの対応ではないのです。

スキルがあれば、
パニックにもならない支援ができるので、
何度も、申しあげているところです。
 
このことは、施設職員も、
親御さんも、
また、虐待がなくなったほうが良いとお考えの皆さんにも
もちろん利用されている利用者の皆さんにも
申しあげたいところです。

学びから入る新人職員の前に、
パニックが起きたら対応はできません。

間違った学びをしている人は、それしか方法がなく、
虐待を繰り返し起こしやすくなります。

長年いる人も日々そういう状態ですと、
麻痺してきます。

虐待は絶対にいけないことです。
死に至るわけですから。

でも、自分の身も守りたいわけです。

そういう中で、
パニックになってからではなくパニックにならないように、
しなければならないのですが、
今、どこの施設もこの学びが必要となってきています。

行動障害の人が、どの施設にもいますから。

自分たち職員は、パニックに対しての素人です。
知らない人もいると思いますが、
職員たちは素人です。
まちがいは起こしてしまう可能性があります。

職員を信じきってはいけません。
かといって、職員と対峙しても、
問題は解決しません。

状況を知りましょう。
そこから変化ができることが大切です。

がんばってやっている職員ほど、
利用者のみなさんの近くにいるから
虐待を起こしやすくなったり、
何とかしようと思って、これしかないと思い込んで、
虐待は起きます。

現実を知りましょう。
それが条件であることも、
知っていただくと、
あなたにもできる何かがあると思います。

STOP!虐待。
しない、させない!
未来はあります!絶対に!

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