薬を飲めば安心と思っていませんか?



風邪薬だと、とってもわかりやすいのです。
症状が急激に出て、
辛いから薬を飲む。
そして、直ってきた感覚があり、
薬をやめることができます。

知的障害がある人の中には、
障害を軽減させる(症状を抑える)ための
薬を飲んでいる人もいますが、
生活習慣病などの
薬を飲んでいる人もいます。

薬は、
必要なところには必要ですけど、
必要ない人は、
できるだけ飲まないほうがよいのです。

ですから、
症状が軽減されたり、
病気が治ったりすれば、
薬を飲まなくなるはずなのです。

ところが、
薬を飲み始めると、
病気だったから飲んでいるし、
治ったら飲まなくなるし、
そのために、病気が治るようにするという意識もなく、
飲むのが当たり前になって、
習慣化している人が、
非常に多いように感じています。

特に生活習慣病の人は、
「薬を飲めば病気が治る」という、
安心イメージで、
食事や運動面にも気を付けることなく、
全く生活が変わらずに薬だけ増えた状態で、
改善するわけがないのではないかという
生活になっている人も多いのです。
そして、年月とともに増えていく人も多いです。

ここに、「無料」という部分もあるかもしれません。

何でも医者に行きたがる人も多く、
自分でお金を払っていない分、
感覚が鈍くなっているかのしれません。
自分でお金を払う人であれば、
そんなに払えないという意味でも、
健康に注意しようという意識が出ます。

また、知的障害がある彼らは、
薬というものに
間違った解釈をしているかもしれません。

これを使えば、
今まで通りの生活でも、
効果があると思っていることでしょう。

それは、「風邪」をイメージしていると思います。

飲めば治る。
飲んでいれば大丈夫。
医者の言う通りにしていれば、大丈夫。

医者の説明も理解していない部分もあります。
やっぱり支援者が必要なのです。

特に一人で通院している人は、
わかるような支援が必要ですし、
病気の改善をすることを
一緒に考えていきたいところです。

一生使い続けなければ、
ご本人が辛いという場合は、
必要な薬もあるのでしょうから、
全ての薬をなくす方向ではないかもしれませんが、
不要な薬を取り入れずに、
ご自身の食生活や運動などにも着目できる、
支援をするということです。

そして、
まだ若い知的障害がある人の
支援をしている人は、
できるだけ病気にならないような、
食生活や運動を取り入れてください。

大人になると、障害とは関係のない薬の
使用率が高くなっていきますので、
子どものころから
その食生活で良いのか?を見直しましょう。

彼らは子供のころからの食生活を、
大人になってひとりで改善することは
非常に困難です。

わざわざ、あえて、毎日、
ジュースを買うこともないのです。
泣き叫ぶからとスナック菓子を
買い与えていることも実は危険。

その部分は支援力で回避できること。

大人になってからも、
その状況は続きます。
親に与えられた食生活が
「正しいもの」となってしまうからです。

その積み重ねで、
生活習慣病にはなりやすくなります。

薬は、彼らにとっては、安全なもので、
飲めば安心なものです。

片寄った情報しか入っていない可能性があります。

ですから、薬に頼らない生活を続けるように
周りも気をつけたいところです。

そして、虫歯などもです。
虫歯くらいではなく、虫歯は、
将来の彼らを苦しめることになります。

みんながなっているから大丈夫なのではないのです。
気をつけられるのであれば、
大人になった時も想像して、
今を生活を作ることをしてほしいと思いますし、
その支援をしていってほしいと思いますし、
健康であることのほうを習慣化してほしいのです。
 
見えないもの。
気づかないもの。
それが、あとで、どんな悪さをするかわからないもの。

病気は、知ろうとしないと
わからないものですから、
ご本人からも気づいていただくような
情報を伝えてください。

そして、今までしていたことをやめられることが
できることもまた、
生活する上では、大切なことなのでしょう。

どんなに楽しくてもおいしくても、
病気になったら、その時どうするか?も、
ご本人が考えられるような支援を展開していきましょう。

不要な薬に頼らない生活こそが当たり前と、
意識していただけるように支援をしましょう。

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