専門家や親に求めてすぎていませんか?



自分が支援をする上で
困っていることがある時に、
自分以上のことを
できる人だと考えた相手を
頼ることがあると思いますが、
その人のレベルを知った時に、
「○○(の人)なのに、なぜできないの?」
と思うこともあるでしょう。

例えば、あなたが親であれば、
学校の担任
施設の職員
看護師・医者 など。

例えば、あなたが支援現場の人であれば、
その人の親
校長先生
施設長
他関係機関 など。

自分以外の、
知的障害者の支援関係者です。

このあたり、
「専門家だからできるはず」
「親だからできるはず」
「立場が上だからできるはず」

といったイメージがあなたにあるようです。

でも、よく考えれば、
あなたが「できる」と思っている人は、
できないことが多かったりするのは、
あなたの「それ」と同じなのです。

いくら専門家と言えども、
あなたが思っている部分の
ピンポイントでの専門家ではないのです。

例えば、内科医だから、
内科的な病気のすべてを
よく知っているか?というと、
知らないこともあります。

その病気の人に会ってはじめて
調べることもあるのです。

薬剤師だとしても、
日々新しくなる薬のことを全て
知っているわけでもありませんし、
副作用情報など、
聞いたこともないような薬のことを
知らないこともあるでしょう。

親だとしても、
毎日会っているからと言って、
子供のことをすべて知っているわけでも
ありませんし、
全ての対応の方法を
知っているわけでもありません。

支援者もそうです。
障害と言えども、
多種多様な障害があり、
ニーズがある中、
全ての人に、ぱぱっと支援方法が
うまくいくわけでもありません。

よくよく考えてみれば、
わかることなのです。

専門家や
親と言っても、
全ての知的障害の人を
知ってくわけでもなく、
関わり方が間違うこともあるのです。

それに、よかれと思った支援が、
その人自身に拒否をされることもあります。

こう考えていくと、
あなた自身が、
その人に求めていることは、
自分のできないことかもしれませんが、
その人自身にも
自分と同じように、
できないことや知らないこともあるのだと
認識しておくほうがよいのです。

かといって、
支援者である以上、
今に甘んじないでほしいと思うのは
私だけではないはずです。

わからないからと、
相手のせいにしたり、
投げ出したり
受付を拒否するべきではありません。

得られる情報を獲得し、
応用力をつけ、
目の前にいる人に届くよう、
日々精進してほしいのです。

そうです。

まずは目の前にいる
人のために動いているのが
専門家なのだと思います。

目の前に現れない人のことを
いくら勉強しても、
使えない技を持っていても、
意味がないわけですからね。

そして目の前に新しい案件が出てきたときに、
また、精進するのも専門家なのでしょう。

専門家だから何でも知っていなければならないと、
思い込んでいるのはやめて、
お互いに協力し合い、
高めあい、
知的障害がある人の
支援の質を向上させる
仲間となりませんか?

「専門家だからできるでしょ?」
「親だからできるでしょ?」
と、お互い突き放すことに
全く意味を持ちません。

協力し合い、
新しいスキルを身につけ、
あなたの支援力UPも
図っていく、
強力なパートナーになりましょう!

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