支援の楽しさはどこにあるのか?



知的障害がある人の支援をしている人には、
できるだけ長く続けて欲しいと願っていますし、
さらに言うと、他の支援者にも長く続けられるように
協力できる人になってほしいと思っています。

目の前の人だけではなく、
せめて、その地域の、
そして、できれば全国の知的障害がある人を
イメージした支援をして欲しいとも思っています。
今いるところに限らず、
どこででも支援を続けたいと思うご自身で
いてほしいのです。

支援者も1人ではできませんし、
知的障害がある人を取り巻く人たちと、
なんらかの関わりを持って、
支援をして行く事になります。

支援をしていると
うまく行かないこともあり、
知的障害がある人との関わりが
面白くないように感じ、
辞めたくなるかもしれませんが、
よくよく考えていただきたいのは、
それは、本当に知的障害がある人を
支援していることが原因なのでしょうか?

彼ら、知的障害がある人は、
あなたが最初にあった時から、
何も変わらずあなたに接していると思うのです。

でも、あなたの中で、
何かが違うと思ってしまう事が起きたのでしょう。

彼らと接していてというより、
職場やまわりの人との関係性の中で、
イライラすることが多くあるのではありませんか?

お母さん同士のやり取りが嫌で、
ママ友の仲間から外れてみたり、
親の会の年齢的なギャップ(=歴史のギャップ)から
離れてみたり、
仕事先の上司・同僚との関係性がうまく作れなかったり。

知的障害がある人との関係性は、
うまく行っているにもかかわらず、
彼らの周りの人とうまくいかないことで、
悩みを抱えることがあるようです。

それなのに、
うまく行かないことが、
知的障害がある人の支援のほうと結びついて、
そのことが原因となり、
支援の現場から離れてしまう人も
多いのではないでしょうか?

それは違うのです。
彼らのせいでもありません。
周りの人との人間関係に目を向けましょう。

人間関係をうまく行くには、
もちろん、何かのアクションをかけることになります。
そこは、別なお話ですし、
このブログでもたくさんのことを書いているところです。
サイトマップ「セルフマネジメント」参照

でも、
もし、あなたがうまく行かない理由を
彼らのせいにしているのであれば、
もう一度、考えていただきたいと思うのです。

あなたがうまく行かない理由は彼らのせいでしょうか?

そうではないと考え直せませんか?

そして、彼らは、
そんな誤解をしているあなたにも
何も変わらず接していることを
見つけていただけないでしょうか?

知的障害がある彼らは、
あなたに何か残していませんか?

初心。

なぜ、あなたは支援を始めたのでしょう?

彼らから得られるものはなんでしょう?

心地よさはありませんでしたか?

自然と笑顔になれた瞬間、
ほっこりした瞬間を思い出してみませんか?

あなたが、嫌になっているところは、
彼らのせいではありませんので、
あなたの中で変化をし、
解決していただきつつ、
知的障害がある人への支援という瞬間の楽しさを
思い出してみてください。

支援者を続けていると
嫌なこともあるでしょう。
でも、
嫌なことだけではありません。
良いことも悪いこともどんな場にもあるのが現実です。

その中に
彼らといることでの楽しみを
見つけられるあなたになることが、
すごく大切なのではないでしょうか?

支援を続けましょう。

すこし、大きく息を吸って、
空を見上げることも大切です。
季節の花を見つけることも良いのではないでしょうか?
そして、何よりも、
彼らと接することの楽しさを思いだし、
思う存分味わってください。

あしたも、あなたの支援が続きますように!