知的障害がある子が生まれ、
育てていくと、
いろいろな不安に
心が押しつぶされそうに
なってしまうこともあるでしょう。
時に、
自分を責めたり、
子供に対しても、
なんでもっと
成長しないのだろうと
思ってみたり、
不安の解消(ストレス)のために、
怒ってみたりすることも
あるのではないでしょうか?
なぜ、不安になるかというと、
「我が子が人と違う」ことが、
大きな原因でしょうか?
まさか、障害がある子が生まれてくるとも
思っていない状態のところに、
障害がある子が生まれるわけですから、
何もかも嫌になる親御さんも
いることでしょうね。
それでも、何とかがんばって育てる時に、
自分の知っている「健常児」を
中心に置き、
その子と比べて、
何とかしなければと思う親御さんも
多くいらっしゃると思います。
「障害」があるために、
お子さんの成長は、
ゆっくりです。
さらにいうなら、
できないこともあります。
そして、人とは違うけど、
独特の強みを持っている子もいます。
親御さんが見てしまうのは、
「できない部分」です。
できないからできるようにしたいと
思うのではないでしょうか?
だから、悩むのだと思います。
社会に合わせようとしているから
辛くなっているのではないですか?
でも、もし、気持ちが
ちょっと違う方向に
向けるのであれば、
その子のできることに
着目してみてはいかがでしょうか?
よく考えるとわかると思いますが、
あなたが小さいころ、
できないことをするようにと、
親に言われたときに
どんな感情が生まれたでしょうか?
できることを、
ほめられ、
「もう一度やってごらん」
と言われたときには、
どんな気持ちでしたか?
親として、
できないことばかりに
目が行くと思いますが、
できることをしていると、
できることが
どんどん増えてくるのです。
不思議なものです。
人と比べることよりも、
その子その子のスピードでの
成長があることを知り、
理解していくことだと思います。
誰かと比べなくても大丈夫なのです。
自分のお子さんの
強みを
もっと見つけませんか?
もっとできることに
注目しませんか?
人と違うことを
嘆いていることは、
つらくなるばかりでしょう。
それよりも、
お子さんにできることは
人とは違う、
強みになりますから、
どんどん伸ばすべきです。
これは、障害があろうとなかろうとです。
兄弟でも比べることなしなくて大丈夫です。
全く違う成長の仕方を
見ることができるチャンスと思って、
子育てを楽しんでほしいと思うのです。
そして、今ある感情を人に話しましょう。
療育の職員でも、お友達でもです。
愚痴でもいいですよ。
家族以外の人にも話していくことで、
自分の考えがまとまったり、
スッキリすることもあります。
絶対に一人で抱え込んではいけませんよ。
あなたも、
お子さんも、
悪くはないのです。
自分一人で考えていると、
ネガティブな方に考えやすい人は、
特に、
誰かと話したほうが良いと思います。
お子さんのすてきな部分を
見つけられるとよいと思います。
良い親になろうとしなくてもいいのです。
社会に合わせようと考えることも、
横に置いておいてください。
まずは、お子さんと
生活することになれることです。
そして、できることを伸ばすことです。
時間はかかるかもしれませんが、
その子が、明るく人生を過ごすためにも、
少し、自分の進む速度を落としてみましょう。
立ち止まって、お子さんだけを見ていると、
わかることがあると思います。
あなたのお子さんを知っていくほど、
この子が生まれてよかったと思える日は、
もうすぐやってきますよ。
だって、あなたの先輩方は、
みんな、この子が生まれてよかったと
にこやかにおっしゃっていますから。