障害者支援施設は、
何のためにあるのかというと、
自立のためです。
もちろん、障害児支援施設もです。
ですから、支援者は
自立のための支援をすることになります。
ということは、
そこで行われている、
活動(作業も含む)は、
すべて、自立のためにすることです。
活動によって、
その人の自立を阻害するようなことが
あってはならないのです。
自立というものは、
人それぞれ、違いますから、
何をその人の自立というか?を
考えつつも、
その人がその人の人生の主人公になり、
箱モノである施設の活動を
利用するということなのです。
よくある間違いは、
集団に合わせることです。
もちろん、
その人の自立が
「集団性に合わせること」で
意味を成すのであれば、
良いのですが、
その人が主人公にならず、
集団に合わせないと迷惑だというかの如く、
集団性を求めているケースです。
同じ活動をしていても、
その中で、
ひとりひとりが、
主人公であるべきなのです。
ご本人たちそれぞれが、
「自分はこの活動で、
主人公になっていると感じられる」
ことが最高レベルだと思うのです。
例えば、作業などはわかりやすいと思います。
それぞれの持ち場があって、
ここの作業を組み合わせて、
製品を作っていきます。
でも、
例えば、
カラオケなどする場合は、
待っている時間が長すぎて、
その間にイライラしていたら
みんなが歌ってるでしょ?などと
怒られるようであれば、
ご本人が主人公ではないという意味です。
この主人公の意味は、
いつも集団の中でスポットが
当たっているわけではなくても、
自分がしている活動の中で、
スポットがあったっているイメージ。
たとえば、履き掃除をしていて、
ほうきで履いている人だけが
スポットが当たっているのではなく、
その時に塵取りを持っているその人も
掃除の中では主人公。
そんなイメージです。
さて、あなたの施設の活動は、
自立をイメージしたものに
なっているでしょうか?
先輩たちが築きあげたものを、
使っているだけで、
それが彼らにとって、
自立の何に役立つものなのかを
イメージしていますか?
ただただ、その時間を
やり過ごすことが
主目的になってしまい、
その活動をすることで、
どんな自立が訪れるのかを
イメージしていますか?
TV(動画)だけ見せているなどのものなど、
時間つぶしと言ってもおかしくないような
活動ばかりを毎日のようにしてみたり、
その人にとって
何の意味もないような活動を
している施設は多々見られます。
「なぜ、これをやっているのですか?」
と、外部の人間として伺ってみると、
意味を答えられなかったりします。
職員は手がかからないからと、
楽でしょうけど、
その人の自立は得られません。
活動には、ご本人にとっての意味があり、
その意味をなさないのは、
支援施設としていかがなものでしょうか?
自分たちが提供している活動は、
ひとりひとりにとって、
どんな意味を成し、
その人の自立を助け、
その人がその人の人生の主人公になるようなものか、
私たちは、目を向けなければならないでしょう。
意味を考えることは大事なことです。
自立を促す施設なのであると、
再確認していきましょう!