これは子育て一般にいえるかもしれません。
子供がいつか、独り立ちする。
それは、約20年ほどかかるものですよね?
知的障害がある方は、
もっとかかるかもしれませんが、
その日は必ず来ます。
ですから、長い年月をかけて
独り立ちする準備を
ご家族がしていくことになります。
まず、「できない子」なんだ
という観点があるかもしれませんが、
その中で「できること」に
着目することです。
できることをしていると
できることの幅が広がったり、
奥深くなったりしていきます。
また、「できること」を増やすために、
様々な経験をする場が必要になってきます。
自分から興味を持って、
「やりたーい」といわない
可能性もあります。
やる準備をご家族がして、
きっかけを作っていかないと、
やらないかもしれないのです。
それは、経験したことがないことは、
わかりにくいからです。
そして、経験も自分からする子ばかりでは
ないからです。
できるかできないかわからないにしても、
ご本人に興味がなくても、
将来、生活に役に立ちそうなことを
中心に経験をすることがよいと思います。
一番独り立ちに必要なことが
簡単に経験できるのは、
お手伝いでしょうね。
洗濯物を畳むとか、
お料理のお手伝いとか、
本をしまうとか、
最初はうまくいかないかもしれません。
でも、興味を示すかどうかを
見てみることが大切!
興味津々の目ってありますでしょ?
そういう時はねらい目です。
きらいなことはできませんが、
好きなら、うまくいかなくても
やってみようと思ってくれます。
「好きこそ物の上手なれ」
っていう感じかな?
やることはたくさんありますね。
お手伝いだけではなく、
自分の身の回りのこともそうですね。
案外できないのは、
爪切りとか、シャンプーとか。
後回し(小学生になってから)でもよいと思いますが
できるようになる日を思い描きましょう。
お店に一人で行けることも
できそうですね。
理容・美容院など、
不定期に使うところもですが、
いつも行くスーパーや
コンビニなんかも必要ですね。
これは小学生より前からできる子もいるでしょう。
ちいさいうちから、
経験ができる場を作って、
遊びの中にも取り入れて、
体験できていることは、
何年後かの将来に
絶対に役に立ちます。
こんなことまだ早いでしょ?
ということはそんなにないと思います。
1・2歳からやれることは
どんどん増えていきます。
逆にもうちょっと
大きくなってからなどと思わず、
とりあえずその時点で、
できるかできないかはわからないにしても、
やってみてはいかがでしょう?
興味を持っている時を逃すのは
チャンスを逃すようなものです。
もし興味もなさそうだったら、
また少し経ってから、
経験してもらえるようにするのもよいと思います。
1回やってダメならこの子は無理!
というように決めつけることでもないのです。
親としてやらせたいことはあったとしても、
それには興味を示さないかもしれませんが、
そういうのは後回しでもよいですし、
親としてやらせたくても、難しすぎて、
嫌いになっても困りますね。
興味を持った時に、
また興味を持てるようにしながら、
お子さんの生活力をつける場を
充分に取っていきましょう。
ただ、親御さんも
なかなか経験させることが
できない場合もあります。
そんな時は、
利用しているサービスの提供者に相談です。
例えば、療育や放課後等デイサービス。
将来や自立に役立つ
いろいろなことを経験させてほしいと
伝えていくことが、
親にはできない経験の拡大になります。
自分一人で抱えず、
いろいろな人に頼んでいくことも
してみてください。
遠い将来、
お子さんになにができるようになるかは
わかりませんが、
自立を目指して、
やりたいことから、
興味を持ったことから、
スモールステップで、
成長の機会を作り出していきましょう!