その自主製品が一般客に売れない理由



利用者が作った商品が、
売れていると勘違いしている人がいますが、
それは、買ってくださる方がいるからです。

買ってくださっているのですが、
それは、売れない商品です。

矛盾していますよね?
この矛盾、「誰が買っているか」がポイントです。

施設のお祭りや販売会で、
家族が買ってくれていることが多くありませんか?

家族が大量に買ってくれるから、
なんだか、この商品はいい商品のような気がするわけです。

でも、この商品、一般のお客様が必要と思って、
本当に買ってくださっているのでしょうか?

もし、売れているとしたときに、
安くて、
障害者が作ったからというお情けで、
売れているとしたら、
買った瞬間、最悪ゴミ箱行きです。

要するに寄付感覚。

そこを望んではいけません。

利用者の作った商品は、
必要と思った人に買っていただきたいし、
消費をして、できればリピーターになっていただきたいのです。

ご家族が買ってくださるからよしとしていないで、
一般のお客様が、買いたい!と
思う瞬間を作っていかなければなりません。

では、お客様を
その瞬間逃さないためには、
どうすればよいでしょうか?

お客様の目線で、
商品をご覧いただくときに、
施設の名前ばかりが、
目立つ商品があります。

ブランドの名前であれば、
買おうと思うと思いますが、
施設の名前がどど~んと載っている商品って、
買いたいですか?

その商品のメインが上を向いていなければなりません。
絵であれば絵が見えないとダメと言うことです。

布で作ってあるなら、
布が触れたり広げたりできる方がいいです。
袋に入っているものをよく見かけますが、
何のために袋に入ってるのでしょうね?

また、機能がわかりにくいものは、
買いたくないです。
何に使うのかわからず、説明を要するものは、
売れにくくなります。

女性であれば、同じようなものがたくさんあると
ん~?って感じ。
有名ブランド店は、まったく同じものが山積みになっていませんよね?

男性であれば、理論(説明書き)が必要のようですよ!

目を引くポップ。
販売の台も見やすいものがいいし、
女性ならたくさんの種類の中から選びたいし、
男性ならパッと目につく見せ方がいい。

安いものが選ばれるというのではなく、
欲しい商品が選ばれていきます。
そして、そこに欲しいものがあるかどうかを
瞬時に見つけられる売り場の重要なんですね。

時間があればゆっくり見ていただけるでしょうけど、
そうとは限らないから目を引く工夫は必要なのです。

また、値段を安くしてしまいがちですが、
今以上に高くして売れたことを経験していないから、
高くするのをためらってますね。

安い値段でしか買わないお客様は、
あなたの施設のお客さんではありません。
それこそ、お情けで買ってる方もこの部類の方々です。

本当に欲しければ、
高いお金を出しても、
買うわけです。
そして、良い商品なら宣伝をしてくださいます。

だから、「高いわね!」と言って買わなかったお客さんは、
あなたの施設のお客さんではなかったということです。

「高いわね!」なんて、どんなお客さんでも言いますし、
中には安くならないの?とまで言う方もいますね。
また、「安いわね」と言って、安いことがとんでもないというような言い方で
買って行かない方は逆にいませんね。
ですから、「高いわね!」といわれたことで、
安くしなきゃという心理にならなくてもいいのです。
そういう言葉にするお客さんはごく少数です。
批判したがるお客さんというのはいますでしょ?
高くても買おうと思ったお客様に、残してあげるくらいな気持ちになりましょう。

たとえば、市場で1000円で売っていたのであれば、1000円でOK!
障害者施設だからと、その商品を半値にすることもありません。

安くすることで、利用者の皆さんが我慢をすることもありませんしね。
さあ、何かヒントがありましたか?

お祭り・販売会シーズンです。

良い商品をたくさん作って、
本当に欲しいという一般のお客様に売っていきましょう!
もちろん、良品を作ることも忘れずに!