その商品は誰に売れていますか?



知的障害がある人の施設で
作業をしているところは、
様々な商品を作り、
販売し、
お金を得、
工賃として、
利用者の人に支払っていると思います。

どんな商品を作るのか、
そして、どんな価格で売るのかなど、
課題は、まだまだ多くありますが、
課題の一つとして、
その商品を
誰が買っているのか?
という視点を持っているかが
気になるところです。

商品は、
できるだけ一般の消費者に買っていただき、
その商品の良さが、
口コミで伝わり、
他の一般の消費者が買いに来ることで、
顧客を広げることを提案したいと思います。

商品の販路は、
口コミ効果が抜群!
信用している人に勧められると、
買いたくなるものです。

行列もそうですよね?
あんなに並んでいるなら間違いないだろう?と、
並んでしまう人は、
正に口コミ効果を実感している人です。

ブランド物などもそうです。
持って歩いてくれるだけで、
購入した人は、歩く宣伝マンとなってくれます。

このような販路の拡大につなげる第一歩が、
一般の消費者の購入なのです。

では、あなたの施設・事業所の
一番の顧客は
どういった客層の人でしょう?

口コミでどんどん広げてくれるような
人でしょうか?

親御さんが一番のお客様だ
というところはありませんか?

親御さんが一番買ってくれる。

ということで、
どんどんと売れているような
気になっているかもしれませんが、
これは、欲しくて買っていない
可能性もあります。

要するにお付き合いです。

ですから、
買っても世の中に広がるわけでもなく、
自分で消費しているか、
知り合いにあげているか、
タンスに入っているか。

親御さんの宣伝先は、
中々広がりを見せず、
関係者だけのこと。

でも、
事業所からは、
売れているように見えているので、
親御さんの嗜好に合わせて
作ってしまう。

そのため、
さらに、
一般の消費者に売れにくいのです。

なぜなら、
感情が違うからです。
つまりは購入目的です。

親御さんは、
うちの子たちが作ったから
買ってあげなきゃ!という気持ちを
多く持つことでしょう。
多少悪い商品でも買ってくださいます。

でも、一般消費者は、
悪いものは買いません。
そして、欲しいものしか買いません。

利用者の人のがんばりを
買っているわけではなく、
良い商品だから買うという感情になります。

そういった感情の違いで
親御さんに売れているものに対して、
売れていると勘違いをしやすいのです。

そして、
もうひとつの課題は、
親御さんが買って、
お金を支払い、
そのお金が工賃となり、
利用者に還元される。

まさに、お金の家内循環でしかありません。

ぐるぐると同じところだけで
回っているのは、
発展しているとも言い難いです。

ですから、
あなたの事業所の
商売ターゲット層は、
一般の消費者です。

親御さんにどんなに売れても
親御さんの数でしかないと思うべきです。
もし宣伝してくださったとしても、
「うちの子ががんばってるから」
という宣伝は逆効果です。

一般の消費者の人に売れ、
口コミで広がる。

もっともっと売りたいのであれば、
他の人も買いたいと思うような商品にし、
どんどん売れるターゲット層を確認しましょう。

そして、経済を動かすようになれば最高!
そんな商品にしていきましょう!