手をつなぐヘルパー



知的障害がある人と、
ヘルパーらしき人が歩いている所を
よく見かけるようになってきましたね。

大活躍の福祉サービスです。

どこかにお出かけや
通所・通学の時などもありますので、
同じ時間帯に
同じ利用者とヘルパーの組み合わせで、
歩いていることも見かけます。

ひとつ、疑問なのですが、
なぜ、手をつないでいるのでしょう?

特に女性ヘルパー。

仲が良いのはわかるのですが、
違和感があります。

手をつないでいないと、
何かが起きるのであれば、
手をつなぐ支援も必要だと思いますし、
私が見た表面的なことだけでは
判断できないと思いますが、
いつも疑問に思ってしまうのです。

もしかしたら、
良かれと思ってやっていると思います。

ひとり職場ですから、
誰も何も言わないでしょう。

でも、大人同士の他人が、
恋人でもないのに、
手をつなぎますか?

自立を促すための
ヘルパーという
福祉サービスであるにもかかわらず、
目的とかけ離れているような
気がしてならないのです。

くんちゃん呼びもそうです。
ヘルパーのくんちゃん呼び率が高いのです。
もちろん私の知る範囲です。

施設でも、まだあると思いますが、
減ってきています。

意識をしているのと集団性あるからこそ、
なくす方向に行っていると思います。

ヘルパーの
手つなぎや
くんちゃん呼びが課題であるとともに、
自立方向に行かないような関わりは、
「支援サービス」とは遠くなっていきます。

楽しいから、
楽しんでいただくだけではなく、
楽しいからこそご本人ができることを
を経験していただくのもまた、
支援の一環なのです。

そして、その人の人権という
部分にも目を向け、
関わっていただきたいところです。

さて、このような場合、
やはりキーマンは事業所の管理者です。

ヘルパーは、
だいたいが、
ひとり職場ゆえ、
まかせっきりにせず、
どんな支援をしているか、
なぜそういう関わりをしているのかを
確認していきましょう。

手つなぎや
呼称のこと、
また、自立を促すことの無い関わりは、
単なる関わりであり、
福祉サービスとして位置付けるには適さないことを、
その人のしていることの否定ではなく、
「するべきことをする」と伝える方向で、
お話ししてみてください。

人権を尊重し、
自立を促す支援が必要な意味と
具体的にどんな支援をするのかを、
伝えていくことです。

勘違いをしたままにさせないでください。

ヘルパーという職業は、
誰にでもできるものではないと思いますが、
勘違いしたままであとでお話ししても、
「ずっとやってきたのに何がいけないのか?」
と、反発するだけです。

自分たちが仕事として、
どういう関わりが大切かを
機会を作りながら、
ぜひ共有してください。

また、一人で解決できないことも
たくさん悩んでいるからこそ、
そのような行動になっているかもしれないので、
そういう視点も持ちながら、
ヘルパー職員の声も聞きましょう!