知的障害がある人との会話の工夫 10のヒント


自分の頭で考えていることが、
相手に簡単に伝わるのであれば、
こんなに楽なことはないのです。

でも、そんなことが出来る人は、
一人もいないのが現実で、
支援者は、
知的障害がある人に対して、
言葉が通じず、
悩んでいらっしゃることでしょう。

この場合、
誰が、努力をするのかは、
もちろん、支援者側です。

彼らは、わからない中でも、
理解をしようと努力をしたりもしていますが、
彼らのできる範囲を超えていることもありますので、
ここは、彼らにわかる会話に
していくことです。

その際、
少し、自分の会話に注意を払うと、
会話が、今まで以上に
理解が進むことでしょう。
そして、自分の考えも表出しやすくなり、
判断できることも増えていきます。

そのような会話が
よりうまくいくための
基本とその意味をまとめてみました。

1.ゆっくり話す
会話は、流れていってしまうため、
彼らが理解できる速度にすることです。
いつも話す会話より
ゆっくり目にする癖をつけましょう。

2.理解できる言葉で話す
その人にとってわかりやすくなければ、
理解につながりません。
ですから、よりわかりやすい言葉を使いましょう。
専門用語は避けましょう。
また、理解できなかった場合は、
言い回しを変えてみましょう。

3.具体的な言葉を使う
指示語(あれ、これ、など)や
あいまいな言葉(たくさん、できるだけ、など)は、
人によって意味の取り方が変わるため、
彼らが判断しなければならなくなるので、
間違えやすくなります。
ですから、具体的にわかりやすく話す事です。

4.否定語を避け、正しいことを話す
間違った時など、否定されると、
委縮したり、
意味がわからなくなります。
○○しないという言い回しより、
○○しますという言い回しに替えていきましょう。
もし、やったことを否定したとしても、
正しくするべきことを話していきましょう。

5.威圧的にしない
支援者の表情や言葉の威圧性で、
聞く耳も持たなくなります。
イライラしているとしても、
淡々としゃべる演技力をつけましょう。

6.聞くことに集中していただける環境を作る
ざわざわしていたり、
他の兄弟や他の利用者の人がいる環境では
気持ちが落ち着かない場合もあり、
話にも集中できないからです。
部屋を変えるなど、環境も気にしていきましょう。

7.短い時間で話す
長い時間話していると、集中も途切れます。
ですから、できるだけ短い時間で、
わかる話しをしていきましょう。

8.視覚的な配慮をする
言葉は見えないことと、
そこにとどまらないため、
理解するのには、
かなり困難があると思って
話していくべきなのです。
内容が留まりやすい、文字や絵カード、
図なども使いながら話していきましょう。

9.選択肢を適切な数にする
何が良いかと伺っても希望が出てこない場合は、
多くの情報から選べないと言うことです。
すこし、絞った選択肢を用意しましょう。
その際、多すぎても少なすぎても
よくはなく、その人にとって、
難しくない数で選んでいただきましょう。

10.一つのことを話す
一度にあれもこれもと話す事で、
混乱してしまいますので、
1つずつにします。
いくつか話す時は、1つずつ、
完結させてから、次の話しましょう。

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このように支援者が工夫するだけで、
理解は深まります。
ぜひ、お一人おひとりに合わせた、
会話をしていきましょう。