ひとり暮らしは、生活優先で組み立てよう



知的障害がある人たちは、
ひとりで暮らすことができる人は、
まだまだ数は少なく、
ほとんどの人が、
親御さんと住んでいるのが、
実態です。

では、一人暮らしの人が
どういう生活をするかと
考えたときに、
できないことも多くありますが、
様々な支援者と関わりつつ、
生活を成り立たせるほうが良いのです。

区分が軽度の人が多いため、
ヘルパーさんも
そんなに使えるわけでもないので、
自分で、
家事をすることになりますが、
「どこで手を抜くか」という部分を
けっこう重要視したいところです。

生活の中で、
料理・買い物・洗濯・掃除
と言ったの部分の大変さもありますし、
栄養・健康・計画・お金のやりくりなどの
スキルは、さらに難しくなります。

施設に行く時間を中心にすると、
生活をするために使う時間は、
足りないことがあるのですが、
施設は、そこをご理解いただけているでしょうか?

なぜなら、一つ一つのことをするのにも
時間がかかる可能性があるからです。

ですから、生活をするための時間に
充分費やせるよう、
施設利用部分の手を抜くやり方が
よいと思っています。

つまり、活動時間を減らす方法です。

そのうえで、
さまざまな支援者のかかわりは、
やはり必要です。

所属の施設は通所だからと、
その人の生活の困難さを
後回しにしているところもあると思うのです。
関わっていないとも言えます。

もし、できるのであれば、
その人の生活を支える事業所として、
モデルケースにするくらいの
支援を始めていただけないでしょうか?

生活の場が、
入所からグループホームへと
移ってきましたが、
今度はグループホームから
一人暮らしと言われ始めています。

厚生労働省は、
軽度者のひとり暮らしを進めるような
いい方をしているのです。

そういう施策にも
慣れていかなければならないでしょう。
だからこそのモデルです。

はっきり申し上げますが、
施設中心のスケジュール設定ですと、
彼らの生活は成り立ちません。

ご飯を作るスキルがあっても、
時間がなければ、
コンビニ等に頼らざるを得なくなります。
洗濯や掃除を怠ることで、
必要なものが行方不明になったりもします。
お金ほしさや寂しさをまぎらわすために、
お酒・たばこにギャンブルもあるでしょう。
金銭管理や病院通いなどの、
定期的なスケジュールやお金・薬の扱いも
ちょっとしたアクシデントの対応も時間を要します。

さらに、
組み立てが難しい彼らが、
空いた時間に一人で計画をしつつ、
進めることが難しい人もいます。

ひとり暮らしになったから
何でもできるわけではないのです。
SOSが言いやすい場を
身近に持っておくべきなのです。

柔軟な対応ができる施設が
増えてほしいところです。

前例がないからとは
決して言わないようにしてください。

ひとりに対応すると、
他の人もやらなければなくなるから
対応しないとも言わないでください。

彼らの生活は、
支援者にかかっているといっても
過言ではないと思うのです。
ですから、応援の意味も込めて、
まず、施設での生活が主とするのではなく、
彼ら一人一人の生活を主として、
そこが安定していくことを応援しつつ、
サブ的に通所施設での活動を
入れ込むようにしていきましょう。

これは企業もそうです。
そんなことまでするのかと思われがちですが、
彼らがもつ強み(戦力)を長く企業の中で
活かすためには「生活」に気にかけていただきたいのです。

もし、企業が関わるのが難しいのであれば、
相談支援センターなどで
対応ができたり、
ヘルパーを入れることもできますので、
相談してみてください。

支えることで、
生活ができます。

視点を変えることで、
関わることもできます。

ひとり暮らし支援は、
これからの主流となっていくことでしょう。

支援の第1歩を踏み出しましょう!