職場を明るくする「にやりほっと」を見つけよう!



職場をもっともっと明るくする!
それは、職員だけの力だけではなく、
利用者の力もいただく!

何でこの仕事を選んだのか?
知的障害がある人といることが楽しかったり、
彼らといることで、
癒されたりすることがたくさんありますよね?

なのに、いざ仕事を始めてしまうと、
彼らの悪いところばかりを見てしまい、
イライラモードの職員も多いようです。

ここは、彼ら本来のほっこりにっこりする部分に
出会いたい!

そこで、当法人で推奨しているのが、
にやりほっと!

これは、もともと、
私たちが言い始めたことではないのですが、
にやりとしたり、ほっとしたりすることを集めることで、
職員の笑顔を増やすということで、
始まったことのようです。

職員がよく知っているのは、
ヒヤリハット。

そこをもじっているのだと思いますが、
やはり笑顔が多い職場には、
事故も少なくなりますし、
虐待もなくなると思い、
虐待防止セミナーでも
とりいれましょう!と
お話しさせていただいております。

では、例えばどんなことが「にやりほっと」なのか?
私の中で、ダントツ笑えた、
「にやりほっと」を紹介します。

1.「きれいなカッコしてるね。ジャージにしな!ジャージ!」

これはある施設に
施設長として採用され
初めて行ったときに、
皆さんジャージ姿で、私はスーツ。

ある利用者の人が、
近づいてきて、
スーツ姿の私に
話しかけた衝撃の一言。
そのあと、「汚れちゃうでしょ?」と
やさしいお言葉でした。

2.「所長さん、明日のために何をしていますか?」

かっこよすぎる!
この人は、糖尿病で、足が動きにくくなり、
毎日施設の中を歩くというプログラムをし始めました。
歩いている途中で、職員室により、
中にいた私に、
きりっとした顔で、
言ってきたのです。
自分は、明日のために歩いている!と、
自慢もしたかったのでしょうね!

3.「おう!俺の天下だ!」

私がセミナーで、出かける際に、
「出張に行ってくるよ」と声をかけたら、
言われた言葉。
おもしろすぎ!
天下は取れたのでしょうか?(笑)

4.「やるかババア+ケツデカ」

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いろいろ職員に反抗ばかりする方でした。
だから注意される人でした。
(逆もまたありますね)

その人の気持ちって何だろうと考え、
言葉をかけ、たくさん接していきました。
そのうち、
自分から手紙を持ってきて、
自分の考えていることや嫌なことを
言い始めてきたり、
行事に参加できるようになってきた人です。
私がその職場を退職する時に、
くださったカード。

いろいろと話しかけるから、
うざったかったのか?
職員に対する文句は、
私に言ってきていたので、
まあ、挑戦的でしたから、
「やるかババア」

階段をのぼっている私の後ろにいたことがあり、
お尻が大きかったのでしょうね。
だから、「ケツデカ」

自分にとっては、
意味が解るので、笑えるカードです。

5.「やさしさは売ってないよ。心だよ」

なんて詩人なのでしょう!
こんな表現できませんよね?
この方の言葉は、本当に楽しく、
おもしろい言葉や、考えさせる言葉も
多くあります。

私が、「やさしさ売ってないかなぁ」と、
ひとりごとを言った時に、
その人から出た言葉です。
売ってないってことですね!

*****

さて、
こうやって、たくさんの言葉に出会うことで、
自然と笑顔になり、
楽しさも増してくるのです。

私は彼らの名言集を
記録しています。

にやりほっと大賞を
決めている施設もあるのですよ!

うちの場合は、
夕方の職員打ち合わせも、
こんなこと言ってたよと、
笑いながら、報告をしあっています。
楽しい打ち合わせです。

できなかったことばかりに
目を向けないで、
できたことなども
認め合う打ち合わせは
いいですよね?

ぜひ、職場を明るくするためにも、
虐待防止につなげるためにも、
ヒヤリハットを減らすためにも、
「にやりほっと」を
職場に取り込んでみませんか?

ものすごく楽しくなると思いますよ!
まちがいありません!