できない理由は条件と思え



知的障害がある方の支援をする時に、
何かのせいにしたり、
誰かのせいにしたり、
本当は自分はできるのに、
そういうことのせいでできないのですと
おっしゃる方が非常に多いですね。

たとえば、
人手不足だからできないとおっしゃいます。

じゃあ、人手が不足しない状態ならできるのですね?
そのためには、何人の職員が必要ですか?
では、いつ、人手不足が解消されるのですか?

そういうふうに質問をしていくと、
いつまでたっても、
人手不足は解消されないのです。

利用者が重度だから、
活動ができない。

これも良く言われます。
じゃあ、いつになったら重度じゃななくなるかって、
全く答えられないでしょう。

「○○だからできない」といっている場合、
自分を擁護している言葉にしか聞こえません。

解決しないことがほとんどだからです。

だからこそ、こう考えてみましょう!

この「○○だから」
という部分は、
もう、あなたにとっては、
「条件」なのです。

この状態は変わらないので、
この状態の中、
あなたがしたいことを
できるように考えなければならない
「条件」と思うことです。

人手が不足しているのではありません。
この人数でやるのが条件なのです。
だから、この人数の中でできることをすればよいのです。

利用者が重度だからできないのではありません。
重度の人でもできる活動を考えるのです。

あなたがなげきに使っている、
自分擁護の言葉を、
言っているだけで、
あなたは何もできない人になります。

できるための手段を考えましょう。
この「条件」でできることを考えましょう。

あなたは、
いつまでも、
自分を擁護する目線だけで物事を考えてはなりません。

この条件の中、
利用者の皆さんは、
あなたの考え方が変わることを
待っています。

ずっと待っているのです。

言葉に出さず、
あなたを待っています。

この条件の中でできることをやりましょう。
この条件だからこそ、
するべきことを考えましょう。
改善に動きましょう。

知的障害がある皆さんは、
あなたの変化を待っています。

誰が中心にいるべきですか?
あなたが中心ですか?

利用者がそこにいることをお忘れなく。

「(この条件だけど)自分だからできたんだ」
というものが出来上がるといいですね!
できるように考えていきましょう!