「ありがとう」を言う派になろう!



人間関係の悩みは、
尽きない方が多いようです。

ちょっとでも、上手に、
人との関係性が、
よくなることを願っている人も、
多いと思います。

言葉というのは、
私も毎日、
書いているので、
感じることですが、
ほんのひと文字や、
文章の組み立て方や、
同じ意味でも違う言葉を使ったほうが、
相手にとっても気持ちの良い
文章に早変わりします。

いまや、
インターネット上で
自分から発信できる
場面(SNSなど)も増えていますから、
読む相手を思い浮かべて、
書いていくことで、
少しずつでも
慣れてみてはいかがかな?と
思っていますが、
相手の気持ちが
どんな風になるだろう?
という考え方は、
知的障害者の支援にも
大いに役立つことだと思っています。

さて、前置きが長くなりましたが、
同じ場面に使える言葉で、
「すみません(ごめんなさい)」と
「ありがとう(ございます)」という
言葉があります。

自分のために、
何かをしてもらった時に、
相手に言う言葉ですが、
あなたはどちら派ですか?

日本人は、奥ゆかしい民族で、
申し訳ない気持ちから、
「すみません(ごめんなさい)」が
多いと思いますが、
この際ですから、感謝の意味としての
「ありがとう(ございます)」に
変更していきませんか?

これは、
言うほうも言われるほうも、
気の持ち方が変わりますね。

同じ場面で使える言葉なのに、
こうも違うものかと
思うほどなので、
ぜひ、そういう場面に出会った時に、
言葉に出してみてください。

これはもう、理屈ではなく、
やってみることをお勧めします。

何でこんなにも違うのか?
それは、表情の作り方が
違う点もあると思います。

「すみません」と謝っているお顔と
「ありがとう」と感謝をしているお顔では、
どちらも感情表現ですが、
全然違い、
それによっても、
気分が変わりますものね。

言われたほうも、
「すみません」と言われ、
「なんでこの人謝っているんだろう?」とか、
「そんなことしなくていいのに・・・」
という気持ちを持つよりも、
「ありがとう」と言われて、
うれしい気持ちになったほうが、
心が軽くなります。

この効果の違いなのです。

言ったほうも言われたほうも、
こころが重くなるのが、
「すみません」です。

言ったほうも言われたほうも、
こころが軽くなるのが、
「ありがとう」です。

全く同じ場面に使える言葉なのに、
ここまで
効果が違う言葉ですが、
支援現場でも、
よく使う場面がありそうです。

一般の人に、
街でお手伝いいただいたときも、
「すみません」より、
「ありがとう」のほうを使うべきですね。

こちらが悪いことをしているわけでもないのに、
「すみません」になっていると思いますが、
謝るのはおかしな話です。

障害があって「迷惑かけている」という
思い込みの感情の
やり取りになってしまいます。
ですから、感謝をあらわす、
「ありがとう」にしましょう。

これは、
知的障害がある人自身もそうです。
「すみません」より
「ありがとうございます」を言えるように
小さなころから教えていきたいところです。
どっちも言えない場合もありますが、
それならば、誰かに助けてもらった時は、
「ありがとう」が言えると、いいですね!

「ありがとう」の言葉を使うほうが、
表情も含め、明るい気持ちになりますので、
ぜひ、あなたから、
「ありがとうを言う派」に
なっていきましょう!