退職届を出す予定の職員さんへ



あなたは、
もう、こんな職場は嫌だ!と思って
退職届を出そうと思っていますか?

その退職届、
出して正解になるか?
はたまた、出さずに
この職場にいたほうがよいのか?

今は、もう無理と思って、
出すしかないと
考えていらっしゃる
のでしょうけど、
その前に、このブログを読んで、
ちょっと、立ち止まってみては
いかがでしょうか?

出すにしても、
留まるにしても、
ヒントになるかもしれませんから。

ところで、職場が嫌!といっても、
たぶん、障害がある方のことが
嫌なのではなく、
その職場の何かが
嫌なんだと思います。

もちろん、障害がある人の支援という仕事が、
自分には合わなかったと
感じている人は、
他の職場を選んだ方が
良いかもしれませんが、
あなたが所属する
職場によっては、
あなたの力が
発揮できなかっただけかもしれず、
他の障害者支援現場であれば、
うまく行く可能性もあります。

不思議なものです。

それだけ、「職場環境」というのは、
自分の障害者支援技術まで
マイナス方向に持って行くこともありますので、
その場合は、「福祉をやめる」ではなく、
「他の障害者支援現場を選ぶ」ことも
ご一考ください。

さて、今いるところの
障害者の皆さんとの関わりに、
何も嫌なことはなく、
それでも、やめたいと思う場合は、
職員関係等での嫌なことが
多いからだと思います。

どんなことが嫌なのでしょうか?

そこは整理されていますか?

管理職との関係の悪さ
直属上司との関係の悪さ
正職員との関係の悪さ
専門職としての仕事の無さ
残業が多すぎる
年休が取れない
仕事時間を減らしたい
お給料の額に納得していない

その他、いろいろ嫌なことがあり、
退職したいとお考えなのでしょう。

さて、その問題は、
絶対に解決できない問題でしょうか?
そして、他の職場に行けば、
絶対に解決できる問題でしょうか?

ポイントはそこです。

今の職場では、解決できない問題だと
思い込んでいる場合もあります。

特に上司の関係では、
絶対に無理と
思い込むでしょうね。

たとえば、
女性の方から、生理休暇が取りづらい
というご相談がありました。

他の男性管理職が、
生理休暇のことで、
いろいろ言っていたからのようです。
でも、直属の上司は、
全くそうは思っていないようでした。

ですから、
話してみたら、
難なく解決した例もあります。

解決できないと
思い込んでいるかもしれませんが、
対処の仕方を変えたら、
解決することもありますから、
どういうふうに
自分の考えを出していけば、
解決できるかを考えてみてください。

特に上司はプライド高い人もいますが、
真摯に対応してくれる人もいます。

もう、退職届を出すくらい、
だめだと思っているのですから、
「だめもと」で、
話してみればよいと思いませんか?

その結果を持って、
やめるかどうかを
決めても、遅くはありません。

それから、
やめた後に
働こうとしているところは、
本当にあなたが
思っているような職場かどうかの
リサーチはするべきです。

どこの職場でも、
文句の一つやふたつ、
出てくるのは当たり前のこの業界です。
だから離職する人が多いのです。
あっちの職場もこっちの職場も
退職している人がいるはずです。
だから、そこに、
「空き(募集)」があったのでしょう?

入ってみてから、
「前の職場の方がよかったよ」
という人にも何人も
話を聞いたことがあります。

やめたら戻れませんから、
本当に辞めて、別な所に行くことで、
あなたが思っている課題が解決するのかを
冷静になって考えましょう。

もし、残るとなれば、
先ほども書きましたが、
あなたのアクションの
仕方を変えることです。
「だめもと」です。
そういう気持ちも時には役立ちます。

また、人との
コミュニケーションの仕方を
学んでみるのも
良いでしょう。

コミュニケーションの仕方を変えたら、
課題がなくなった場合もあります。

やめるのは簡単です。
でも、ここで立ち止まってみることを
お勧めします。

自分はなにが、
嫌なのか?
困っているのか?
その職場の課題は何なのか?

そして、その問題は、
絶対に解決できない問題でしょうか?
そして、他の職場に行けば、
絶対に解決できる問題でしょうか?

そんなことを
考えつつ、
できれば、年度途中などといわず、
年度の最後まで
いらっしゃることをお勧めします。

利用者のことを考えていただければ、
その意味はお分かり頂けると思います。

やめるにしても、
「立つ鳥、跡を濁さず」です。
くれぐれも喧嘩別れするような
方法はお勧めしません。

あなたを大切に思ってくれる利用者に、
また会えるような、
やめ方にしていきましょう。