職員の妊娠・出産は、職場のラッキーチャンス!



職業的支援者の
悩みの一つに、
子供を産むか産まないか、
という話があります。

結婚しても、
子供を作る時期を考えていて、
実際、作ろうと思った時期には、
できなくて困っているという人もいます。

なぜ作らないかといえば、
今は、仕事が忙しいからという人も多く、
もう少ししてから、
と思われるようです。

私の周りの女性たちには、
子供を作る気持ちがあるのであれば、
仕事は後回しでよいと話しています。

なぜなら、
子供を産み育てるのは、
時期が決まっていますし、
仕事はそれこそ、
60歳を過ぎてもできるわけです。

役付き職員になった後に、
子供を産んでいる人は、
極端に減りますから、
やっぱり、欲しいのであれば、
できるだけ早いうちをお勧めします。

仕事は何とかなります。
あなたの代わりはいます。

でも、子供を産むのは、
あなたしかいない訳ですし、
時期も決まっているわけですから、
何の躊躇もする必要はありません。

もし、子供を産むことで、
仕事をするのが難しいのであれば、
一度やめて、また大きくなってから
始めてもいいのです。

40過ぎたら雇ってくれるところはない、
と思われる方も多いようですが、
そんなこともありません。
探し方次第です。
今は働き方も
自由になってきていますからね!

仕事があるから、
迷惑かけるからなど、
仕事を優先すると、
欲しかった子供が
産めなくなってしまう可能性もあります。

子供が欲しいのであれば、
産んでほしいと思います。

そして、産んだ後では、
やはり世界観も変わりますし、
知的障害がある人への支援の仕方も
変わってくると思います。

子育ては親育てですから、
自分自身も成長し、
親になってわかることも多々あるでしょうし、
仕事にも膨らみを持った
支援となることでしょうから、
子育てすることで得た仕事の面白さも
是非、体感していただきたいところです。

そして、職場に迷惑がかかると
勝手解釈で思わないことです。
インターネット上のマイナス記事は
あなたには不要です。

あなたの職場を信じることですし、
あなたからも、
他の職員をいたわることです。
お互いさまの職場を
作ることもできるはずです。

確かにあなたに子供がいない時とは
条件的に変わるかもしれません。
でも、労働者の権利として、
時間内に仕事をきっちりしていけば、
問題ないはずですし、
もし、調子が悪ければ、
年休で乗り切りれば、
良いだけのこと。

どうしても、そこの職場に
理解がないのであれば、
その程度の職場だったと言うことが
わかっただけでも
良かったと思えばよいのでは
ないですか?

物は考えようですよ。
人にやさしいというのは、
障害がある人だけではなく、
子育てママや病気になった職員や
何らかのSOSを持った人たちに、
いつも通り接してくれることだと思うのです。

もちろん、あなたも、
いつも通りでよいですし、
妊娠したり子育て中で、
変わる変化については、
状況を説明し、
今のあなたにできることを
できるだけすることです。

まわりの人にとっては、
知らないことだらけだと思うので、
妊娠や子育てのことを、
教えてあげればよいと思います。
その際、愚痴はやめましょうね。
愚痴を言っていると、
非協力的になってしまう可能性がありますからね。

産みたいのであれば、
職場のことはとりあえず、横に置いて、
自分のライフプランを
中心に考えてみましょうね!

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そして、妊娠した職員や
お子さんを育てている職員が
いたらどうしようと思っている
職場の方に向けても、
書いておきましょう。

もうお分かりだと思いますが、
そういう状態を、
非難することではありません。

実は、ラッキーチャンスなのです!

なぜって、こんなチャンスは
めったにないからです!

どうやって、この状態でも
通常の支援ができるかを
考えてみてください。

こういう時は、ほんの一時です。
自分に降りかかる仕事の増加を考えたり、
急な休みが入ることで、
子育てママを毛嫌いしている人もいます。

アクシデントと思われるようなことというのは、
人や職場を成長させるチャンスなのです!

この一時を、
協力できることで、
子育てママの安心につながりますし、
その職員が、この職場に復帰した時にも、
今までよりパワーアップしたスキルを
持った職員が戻ってくるわけです。

「親」として、新しく得た情報も
いただくことができます。
目からうろこの出来事が、
支援に役立つこと満載なのです!

ですから、
今は、残された皆さんの
踏ん張りどころです。
ちょっとの間、
労働者の権利としてなど難しいことは考えず、
「お互いさま」で乗り切りませんか?

その人ばかりではなく、
長く勤める間には、
自分自身も体調を壊したり、
自分の親の介護なども入ってくるでしょう。
お互い様なのです。

そういう状況で、
職場が滞りなく、
利用者にも迷惑をかけず、
毎日が過ぎていくことは、
残っている職員のスキルアップや
チーム力のアップにもなります。

ことを良い方向に考えることです。

子育て中のママは、
がんばる人も多いので、
その子育てママを受け入れられる職場は、
本当に良いチームになります。

みんなで乗り切ろう!
大丈夫だよ任せて!と、
子育てママにエールを送りましょう。

そのあと、長く続く
労働者としての時間には、
子育てママたちは
本当の力を発揮してくれます。

そんな職場環境は、
誰にとってもやさしくて、
思いやりのある、
あなたにとっても心地よい、
最強の職場になると思いますよ!