管理職がうまくいかない



管理職のみなさまへ

あなたの部下からの
様々な訴えを聞いております。

どうも、
利用者や職員を大切にしないような、
そして、社会的地位や
対外的な体裁を、
気になさっているような、
そんなお話として、
伺うことが多くあります。

あなたは、
そんな人だったでしょうか?

利用者の支援をしていた時は、
上司に対しても、
利用者第一で、
お話しされていませんでしたか?

それに、
同僚を大切にしていましたよね?

それが、こうも変わるとは、
何があったのでしょう?

管理職になった途端、
あなたの利用者や
職員を想う気持ちよりも、
ご自身のことを考える人間に
なり下がったように
見えてしまいます。

あなたは、
あなたの利用者や同僚を
第一に考えられるからこそ、
管理職になったはずです。

それが、今や、
利用者という、
施設の大事な部分を
放っておき、
職員からの話しにも、
つじつまが合わない論理や
パワハラを持ち出し、
何か事が起きれば、
隠したがり、
自分より強いものにへつらう。

課題が生じれば、
まあまあ、と、
なかったかのごとくあしらい、
真実を
指摘してくる職員を、
面倒と思ってしまう。

管理職になる前のあなたは、
どこに行ってしまったのでしょう?

「行動には原因がある」

これは、私が思う、
人の行動の原点です。

あなたが、
そのようにふるまうにも、
何か原因があるはずです。

それくらい、
昔のあなたとは変わったと、
部下たちが言っております。

もしかして、
何かに対して、
ストレスを抱えていますか?

実は、
管理職という立場は、
過酷。

孤軍奮闘。

集団を統制することは、
難しいのでしょうか?

様々な解決をする力が、
弱っているのでしょうか?

あなたの考えを
どう表現してよいのか、
わからなくなっているかも
しれません。

いやいや、だれか、
別な管理職のまねでもしていますか?
そのために、
上からもの言うやり方で、
部下たちに
納得されない方法を
使うしかないと
思い込んでいるのかもしれません。

あなたの立場というものを使って、
職員たちに
言い聞かせることではないですよね?

あなたご自身が、
あなたに正直に
ならなければなりません。

では、あなたはどうすればよいのか?

自分が、一般職だったころを
思い出してください。

どんな上司のもとにいるのが
仕事がしやすかったですか?

利用者と一緒に活動したことを
思い出してください。

彼らには、どんな職員が
大事だったのでしょうか?

あなたが、
管理職ではなかったときに、
どんなことを想い、
どんな福祉を
しようとしていたでしょうか?

今、あなたも
気づいているはずです。
こんなはずじゃなかったと。

であれば、なおさら、
今のあなたのやり方を
変える時期が来ています。

あなたは何のために
管理職になったのでしょうか。

あなたに正直になりつつ、
あなたのまがい的なやり方ではなく、
あなたらしいやり方で、
利用者にも職員にも
接してみてください。

今、あなたがうまくいかないのは、
あなた自身にあります。

現場にいたころのように、
利用者や職員の話を聞く時間を
多くして、
あなたの権威を主張する時間を
減らしてみてください。

あなたのストレスは、
あなたらしくない方法をすることで、
起きているようです。

現場の声を聴きましょう。
利用者の訴えを聞きましょう。

その中から方法は見いだせるはずです。

だから、あなたは管理職なのです。