伝えたいなら、相手を思いやる



ご本人に対してもそうですし、
職員間でもそうですし、
ご家族や外部の関係機関でもそうです。
そして、全く障害者支援のことが
わからない方にもです。

伝えることは多いと思います。

でも、伝わらなかったという経験も
たくさんあると思います。

誤解を受けることもあります。
必要以上に期待されることも
あります。

発信したことで、
相手がどうとらえるか。
それは、自分の発信した
ものの形などによるのです。

伝わっているのか、いないのか、
確認していますか?
言いっぱなしで、
すべてが伝わっているはずがありません。
もし、伝わっているとすれば、
相手があなたの言葉の解釈を
上手だったからかもしれません。

自閉症の人には、
特にその人に伝わる言葉を選びます。

小さいお子さんにも
難しいことは言いません。

このように、相手の人の
コミュニケーションレベルを
気にしているほうが伝わりやすくなります。

同じ福祉職員だから、
わかり合えると思ったら大間違いです。

相手は、こういうことくらい
わかっているだろうと
思いこむのは危険です。

ちなみに、私に対しては、
カタカナ語が
伝わりにくいようです。
専門用語を言われても
関心がないからでしょうね。

もちろん、そこから調べたり
相手に聞いたりしますけどね。

また、言葉は消えてしまうので
伝わりにくいです。
これは多くの人にお話しするときに
使っていますが、
文字やメモを書きながら話すと
相手には伝わりやすくなります。

さらには、雰囲気や表情などや
相手の体調や状態も、
関係してくる部分です。

こちらが怒っていたら伝わりにくいですし、
相手が、体調が悪い時や
仕事が立て込んでいるときなどは、
同じ話でも伝わりにくくなります。

そして、
相手に伝わる内容というのは、
相手の人が、
そのお話しの内容を
頭に思い描けるから伝わるのです。

または、予測できるから伝わるのです。

相手の人のレベルや、
関心、
苦手な部分、
状況、
そういったことに
敏感になって、
相手を思いやることだと思います。

伝わりやすいを
考えてみてください。

あなたは相手を思い、
相手が理解できるように
伝えていますか?