利用者向けのお知らせも作ろう!



施設からお知らせを出す場合があります。
特にご本人も見るであろう
行事のお知らせについてです。

このお知らせは、
ご本人もご家族も見るものですが、
だいたいが、ご家族向けに書かれていると思います。

例えば、外出行事にしましょう。

どこに行くか
誰が行くか、誰と行くか、
何で行くか
タイムスケジュール
持ち物
注意事項など、

ご家族に向けてお知らせしているので、
当日にそのお知らせを
持ってくる人は、
激減します。

もちろん読めない人も多いのでしょう。

でも、何のためのお知らせなのでしょう?

もちろん、
ご家族にご理解いただくためのものは
わかりますが、
ご本人にとってのお知らせは
いらないのでしょうか?

これは、やはり、本来はいると思います。

そのお知らせを見ることで、
自分で理解したり、
不安を解消したりするものとして、
重要なのです。
施設内で過ごすことと全く違うわけですから、
理解できる内容にしなければなりません。

そして、さらに重要なのは、
その人に合わせたお知らせに
なっているか?です。

ここまでしている施設は少ないでしょうけど、
中にはやっている施設もありました。

特にスケジュールは、
人によって違って当たり前の部分なので、
その人にわかりやすくするべきだと思います。
文字にするか、絵にするか等、
工夫が必要ですね!

もし、行事の際にお知らせを
それぞれが持って行ったと仮定すると、
次はどこで降りようか?や
どこで食事をしようか?
などヒントをたくさん書いておいて、
ご自身たちで、
積極的に行事を進行させて
くれることにもなります。

どうしても、職員が連れて行って、
案内して、お膳立てして、
職員の言うようにやってればいいや
という形の行事になりがちなので、
「自立」の観点から、
職員が見守り的にできるのであれば、
そういう手法もありだと思うのです。

さっと連れて行って、
パパッと食事場所やアトラクションなどに、
こっちだよ!と言って連れていくことも
ありだとは思いますが、
できる人たちであれば、
その人が個人的に、また来ることも想定して、
楽しい場所を見つけてみたり、
お昼時間近くに食事にしてみたりと、
そんなことにチャレンジできる、
「仮のお知らせ」を考えてみませんか?

ちなみに、うちのお知らせは、
ゆる~く作ってあります。
予定は未定だからです。
これは私たちもどこかに出かけて
予定通りではないからです。

行ってみたら、
何か違う場所に行きたくなる時もあるし、
職員が思った時間より
ゆっくり見ていることもあるからです。

作ったお知らせに固執しすぎず、
その時の興味で赴くままに
行事を組み立てるのもいいと思いますよ!

ぜひぜひ、利用者向けのお知らせを、
作ってみてくださいね!