24時間の支援を考えられますか?



労働者としての障害者支援をしているみなさまへ

1日8時間の労働。
そんな仕事の仕方では、
彼らのSOSには対応できない。

これが結論なのです。

労働時間を守らないで
やってほしいとは言いません。

労働者ですから、
それで生活をしているわけですから。

でも、彼らには、24時間あるということを
わかっていてほしいのです。
通所施設であれば、
来ている時間だけ支援するという感覚ではなく、
来ている時間も含めて、
24時間あるということを
思い描いてほしいのです。

自分が関わっているのは、
何時間かであるということを
気にかけてください。
また、その他の時間は、
支援をする別な人がいるわけです。

だからと言って、
ただ単なる、
時間つぶしの支援は
やめていただきたいのです。

今、目の前でしている支援が、
その人の人生に
大きく役立つような支援を
してほしいのです。

自分たちが見ていない時間は、
誰かがその人の支援をしているわけですから、
その時間帯にも役立つものを
意識してほしいわけです。

そして、あなたが、
仕事時間外であったとしても、
気にかけてみたいなぁと思えるのであれば、
あなたの仕事は、
あなたにとっても大好きな仕事なのでしょう。

仕事時間ではないにしても、
あなたのプライベートの時間で、
ふと思えるようなことがあれば、
利用者の皆さんにも
よりよい支援につながると思います。

彼らの24時間は、
私たちの生活で得たことがきっかけになり、
成り立つものもあります。

私たちが経験していることが、
その人の人生に役立つのです。

これは仕事か仕事ではないのかという論議自体、
不要だと思います。

あなたの言動は、
あなたの人生で作られたものですから、
あなたが自分らしい人生をおくることで、
その人たちに役立つことが
たくさんありますからね。

希望を言えば、
あなたの生活の中に
ちゃんと位置づいてほしいと思うのです。

そうすれば、
彼らも、
彼らを支援している
別な人も、
ご家族も、
SOSが言いやすくなります。

24時間はつながっています。
支援もつながっているのです。

あなたが支援をしていない時間でも、
そこに役立つあなたであってほしいのです。

そして、彼らの支援をしていない時間に、
彼らをふと思っていただけるとうれしいです。

あなたの人生の中で得たものは、
彼らの支援に、
きっと役立つからです。