子供の時からお小遣いのやりくりを始めよう



お金が使えるようにさせたいとき、
お子さんが小さいときは、
決まった額をあげて、
その額の中で、
買い物ができることが中心になる
お金の使い方をされると思います。

さて、児童の施設でも、
お小遣いを持たせるところもありますでしょうし、
毎日持ってくる額が
決まっているところも
あるのではないでしょうか?

その中で、
使うことを体験すると思いますが、
お菓子と飲み物を買って、
お金が余る。

それを親御さんに返して、
また、次の日も
決められた金額を渡して、
お菓子と飲み物を買って、
お金が余ると
親御さんに返す。

この繰り返しをしていることも
多いと思います。

最初、このようなやり方は、
お金を使うという意味では
わかりやすいのですが、
これは、お金を使えたことには
つながりません。

つまり、管理された状態だからです。

次のレベルに向かうことが、
大人になった時に
やりくりできる人に育つ、
ことにつながります。

もし、
次のステップに
行かせたいとお考えでしたら、
最初から
大きなお金を
渡すというだけではなく、
彼らにも
使えるのか使えないのかを
考えるステップが有効です。

例えば、1日のお小遣いは100円
この中で、お菓子を買う。
余ったら、そのお金は、
次の日に足すことができる。

たまっていけば、
いつも買えないような
高額なお菓子が買える・・・などいかがでしょうか?

よくあるのは、
食べたくないのに、
むりやり、今日の分を買わせること。
それは、集団に合わせているだけで、
その子の気持ちには合いません。

ためて、ためて、大きなものを買うのも
やりくりゆえ、できることですし
使わないという選択やお菓子ではないものの
選択もありだと思うのです。

誰かがそういうやり方をしていると、
真似する子も出てくると思います。

あんな方法で、
高価なお菓子が
手に入れられるのか!と考えられる。

また、
いつもいつも使い切ってしまい、
高価なお菓子を食べられない子が、
泣き叫び欲しがるかもしれませんが、
それもまた経験。
明日は、別なやり方をしてみようかと促せば、
次の日から買い物の仕方が
変わってくるかもしれません。

お金は、
いつも降ってくるわけではなく、
自分で工夫することで、
少ないお金でも、
うまく使いこなせ、
大きな買い物もできるのです。

それがやりくりであり、
将来の自分のお金の管理につながるのです。

月のお小遣いですと、
一気に使ってしまう可能性があり、
1日いくらと設定しているところも
多いと思いますので、
最終的に、
やりくりができる人に
なるために、
今あるお金をどうやって使うかとか、
今あるお金をためていくこととか、
そういう1日限りの完結型ではなく、
継続型を経験することも良いと思います。

大人の知的障害がある人たちが、
お金の使い方が、
わからないために、
手にしたその日に
全部使ってしまう事は、
多々あります。

ですから、
残すことや
残すことで手に入れられるものがあることが
わかるような
ステップアップを目指しましょう。

やりくり支援は、
大人になってからではなく、
子供のうちからでも
体験していくことをお勧めします。

将来、
お金の問題を抱えないような
大人になることにつながる
支援を想定しましょう。