生活介護施設の活動は、楽しければよいのですか?



生活介護施設のさまざまな活動がありますが、
それは、自立に向かっている活動でしょうか?

お客様のお相手とか、
子どもの預かり的な発想で、
その時だけが良ければよいというイメージで、
活動をしている施設があります。

お茶を入れる
雑巾がけ
散歩
カラオケ

何かにつけ、時間稼ぎのようなことで、
ただするだけで良しとせず、
個別支援計画がイメージされていますか?

そこに自立とか、
もっと彼らが生活しやすいようにとか、
障害が軽減するようにとかの
発想にまで至っていない場合です。

どうでしょうね?

まず、考えるべきは、
集団性の中で、
個々の自立が、イメージできているかどうか?

そして、個別支援計画。

その利用者の人にとって、
今年の支援計画にそった支援の結果、
どんな変化が出てきたかを実感していますか?

そんな見方をすると、
あなたの施設の活動の
良しあしがわかるのではないでしょうか?

たとえば、
カラオケをする。

何の目的も、支援の計画もなければ、
時間つぶしにもなってしまいますが、
その人の支援計画があり、
「活動を通して、自己選択・自己決定を経験する」
であれば、
曲を選ぶというところや
どこに座るか?など活動の中での様々な場面で、
個別の自立に向かった支援になります。

また、
「カラオケの選曲番号を入れる係」
であれば、ボタンを押すなどの指先を使ったり、
次の人から曲名を聞いたり、
均等に皆さんが歌えているかを
確認したり、
様々な係としても役割をすることで、
その人が、他の利用者と関わり
コミュニケーションの場面が
作れる可能性もありますし、
そこに支援が入ることもあります。

このように、
「カラオケをして楽しかったね!」
で終わるのではなく、
その人にとっての自立の機会となり、
個別支援計画の支援が、
入り込む活動として、
位置づけることなのです。

いかがでしょうか?

あなたの施設の個別支援計画は、
自立をイメージしていますか?
毎年、同じ支援計画になっていないですか?
「他の利用者と楽しむ」といった、
イメージにしていませんか?
他利用者がいないと成り立たない、計画ではないですか?
計画を立てても、
評価がしづらいものではないですか?

そういう視点でとらえると、
いかに、「支援」になっていないで、
単なる関わりや時間つぶしだ
と言うことがわかることでしょう。

生活介護施設は、
単に時間つぶしでも、
単にあずかればよいところでもありません。

その利用者の自立とはなんだろう?
を考え、計画を立て、
その支援計画に基づき、
あなたの施設の活動を
使っていくのです。

そして、評価は、目に見えるような形で評価し、
達成できたら、次の年は別の目標になりますので、
何年も同じ目標が続かないのです。

ちなみに同じ目標が
何年も続いていると言うことは、
あなたの施設の支援が、
うまくいっていないということです。

達成しようとしていませんし、
個別支援計画の意味も理解できているとは
言い難いですね。

もちろん、同じ文言の中にも
ステップアップを含めているなら、
目標が同じでも
支援内容は変わってくるとは思いますが。

生活介護施設の活動の内容も
見直すべきかもしれませんし、
その利用者にとってどんな活動なのかも
再度、考える機会が必要かもしれません。

より良い活動とは、
今が楽しければよいのではなく、
利用者という個々人の将来を思い浮かべつつ、
考え、実施していきましょう!

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