「例えば」が 良い例になるとも限らない



知的障害の人とお話しをしているときに、
彼らにイメージがわきにくいような時がありますよね?

そんな時は、
様々な言い回しを変えてみたり、
違う単語を使ってみることがあります。

難しい単語よりは、
やさしい単語がわかりやすいですし、
カタカナ語(外国語)であれば、
日本語に変えるほうがわかりやすいですね。

伝わるようにと工夫するのは、
言葉だけではなく、
文字に書いたり、
絵にしたり、
インターネットを使って、
写真などを見せたりすることもあります。

長く話をするより、
箇条書きのような、話し方がおすすめですし、
伝わるように、伝わるようにと、
臨機応変に、
こちらの出し方を工夫します。

そんな時、
わかりやすくなるだろうと思って、
たとえ話をすることがあるのですが、
このたとえ話が、
通じる人もいますが、
かえって、邪魔になることもあります。

例えば、
地震が起きた時に、逃げる場所の話をしたとします。
これを一例として「例えば、○○公園に行くとしますよね?
その場合は、ヘルメットをかぶります」などと話すと、
「逃げる場所は○○公園なんだ」
とインプットされてしまう場合があるのです。

たとえ話で出しただけなので、
本当はそうではない場合でもです。

また、買い物をしたときのお金の話をしていて、
「大根と人参を買った時に・・・」などと具体的な商品名を出すと、
「それを使った料理は何がありますか?」
など、話しが変わってしまうこともあります。
もともとお金の話をしようとしただけなのですが、
まるっきり違う話ししか思い浮かべなくなるわけです。

彼らの脳内の思考という部分に
障害があるかもしれませんが、
たとえ話で出したことで、
頭の中がいっぱいになりすぎることがあるのです。

こういう人には、具体例を告げず、
ABCDのような仮の名前にしたり、
「ある公園」とか、
大根と人参のような固有名詞を使わず、
「二つのものを買った時に」
という言い回しのほうが、
イメージで膨らみすぎずに、
話を聞くことができることがあります。

もちろん、話しの道がそれたと思えたら、
「今の話はなしにしましょう」とか
「元に戻しますけど」などで、
元の話に戻りましょう。

話しというのは、
私たち支援者は、
よりていねいに説明したくなると、
話しが長くなったり、
様々なことが入り込みすぎて、
彼らの集中力が欠けることもありますから、
短時間でシンプルに、
1つの話しを伝えることです。

その際に、
通じやすいだろうと思って、
何かの名前を具体的に出して失敗することがあるのは、
それくらい彼らの脳内は、
整理がされているわけではなく、
ひとつ入るとその前までの情報が
なくなってしまう場合もあるからです。

また、いつも気になっていることも出さずにいる場合、
得られた情報から、
自分がもともと聞きたかったことなどに
飛んでしまうのかもしれません。

中には例を出すことでわかりやすい人もいます。
これも人によって違います。

例を出すことで、違う話しになりやすい人は、
いつもその傾向があると思ったほうが
よいと思いますし、
元来、行動面でも多動傾向がある場合もあり、
思考すること自体も多動だったりもしますから、
話しがあっちこっちに飛ぶような人です。

そういった意味では、
支援者側が「整理をする」方法は、
非常に大事になってきますので、
何か別なことにとらわれないような、
情報の出し方に工夫をしましょう。

あくまでも一例として言っているだけですから、
なくてもよいのであれば、外してみたり、
要するに、彼らがわかる工夫です。

人によっても違ってきますので、
よりわかりやすく、より整理されている、
話しの仕方をしていきましょう。

ご自身の思考の中に入ってしまうと、
私たち支援者の話も聞いていないことになります。
確認しながら進めましょう。

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