「ぜったいに、ここまでやってくれるはず!」
「福祉職員だから、これできるよね?」
「○○であるべき!そんなことあたりまえ!」
そういう言い回しを聞いたことありますよね?
人に文句を言っているときに、
この傾向があります。
こういった言葉の持ち主は、
ご自身の「常識」を持っています。
そして、自分と同じ常識というものを、
他者も持っていると
思っている傾向があります。
いえ、当然持つべきだと考えているかもしれません。
ですから、自分が考えていることは、
当然、他者も同じように考えているはずで、
同じようにやってくれるだろうと信じ、
疑わず、期待をするのです。
でも、もし、その期待通りのことを
他者がしてくれなかった場合、
「なんでこんなこともできないの?」
「常識でしょ?」
「ありえない!」
「ちゃんとやってよ」
そういった怒りや
がっかり感や
不信感を持つことになります。
特に、自分と比べて、部下や後輩、
もしくは、異動してきた同期の職員などに、
そういう感情を抱いたことはありませんか?
逆もあります。
「上司なんだから、こんなことができないのはおかしい」とか。
自分の中にその人のイメージが出来上がっていて、
チームを組んだ時に起きやすいのです。
自分と同じ障害者支援をしているからと言って、
あなたと同じような考えであるとは限らないし、
ましてや、同じようにできるとも限りません。
がっかりすることで、無駄なエネルギーを
放出する事になりますし、
期待通りではないとわかれば、
そこから、対策を立てないといけません。
そんなことをしていると、
自分の仕事もうまくいかなくなって、
別な不具合も生じたりします。
しかも、この経験は、
あなた自身が様々な場面で
経験しているにも関わらず、
また同じことを繰り返してしまうのです。
では、どうすれば、
そういった「がっかり感」を防げるでしょうか?
簡単なことです。
最初から、期待しないことです。
相手は、自分と同じ常識を持っていないと思うことです。
さらには、自分と同じ常識を持っている人など
いないと思っていれば、
良いのです。
え?何を言ってるの?と思われるかもしれません。
でも、今まで何度がっかりしているのですか?
それの状況を解決したいのであれば、
今までと違うことをするべきなのです。
人は自分が思ったようには動かないものです。
期待しすぎてがっかりするよりも、
期待していなかったのに、
予想以上のことをしてもらえたときの方が、
喜びも大きいはずです。
「まさか、これしてくれたの!」
「すごいじゃない!」
「ありがとう!」
そういう気持ちにもなります。
期待していなかったときに、
まさかの行動をとってくれた時の方が、
うれしいですよね?
ですから、そちらを狙ってみてはいかがでしょうか?
期待するから、裏切られたようでがっかりするのです。
がっかりしたくないなら、期待しないことです。
さらに、
「こんなことできないよね」
「無理だろうね」
など、あなたが思うイメージを持っていない人も
ウェルカムになるはずです。
相手がどんな人であれ、
イメージ先行しないことです。
その人に対して、何も想像を入れずに、
丸ごと受け入れる気持ちで
はじめの関わりをしていきましょう。