言葉を持たない人だから 支援がうまく行かないのか?



知的障害がある方の中には、
言葉を持たない人もいます。

支援者の中には、
その人が、言葉を持たないから、
私の支援がうまく行かないのだと
一番最初に思ってしまう人も
いるのではないでしょうか?

最初に、
この「言葉が持たないから」を
まず、あなた自身が、
壁にしてしまっているようですね。

これは、相手が重度だからとか、
自閉症だからとか、
そういう「障害」のせいにして、
だから私は支援ができないと、
自分の立場を固めてしまう事によるものです。

でも、よく考えてみてください。

障害というのは、
様々な形があります。

言葉があろうとなかろうと、
車いすに乗っていようといなかろうと、
行動障害があろうとなかろうと、
耳が聞こえようとそうではなかろうと、
色々な人がいて、
その障害の種類や内容を問わないのが、
私たち支援者の側ではないでしょうか?

例えば、良くある話ですが、
「お宅のお子さん喋れていいわね!」
「あら、お宅のお子さんは静かでいいじゃない!」
のような、ない物ねだりではないかとも
思うのです。

障害がある人に支援をする条件を
支援者側で指定しているようにも見えますが、
結局は、自分の出来なさを
相手になすりつける原理なのです。

言葉がないことは、その人自身の条件と思うべきです。
言葉がない人とどうやったら、
コミュニケーションが取れるのかと考えるべきです。

それは、言葉だけではなく、
本来、どんな障害でもです。

さて、逆の質問をしてみましょうか?

その人に、言葉が出るようになったら、
あなたの支援は。うまく行くのでしょうか?

言葉に詰まりませんか?

そんなところまで考えずに、
あなたの愚痴を発して頂けではないですか?

目の前にある何かを
自分の出来なさの原因に
しているだけなのです。

このようなスタンスであれば、
その人が言葉を発したからといって、
あなたの支援はうまく行きません。

その人がどんな人であれ、
どんな障害であれ、
その人自身を
受け入れようとしていないからです。

自分ができない理由を
相手に求め、
その場をやり過ごしているだけなのです。
自分の支援力のなさを棚に上げていますね。

もう、
相手のせいにするのは、やめましょう。

その障害の状態を、
きちんと自分の中に落とし込んでください。
そのうえで、
できることをしていくことです。

その人は、あなたの間違った感情に対して、
悲しく、つらく思っているかもしれませんね。

そんなことも言葉にしないから、
あなたはわからないでしょう?

言葉がないのは、
その人のせいでもありませんし、
これから先、
言葉を獲得するかどうかもわかりません。

言葉がない人とも
コミュニケーションをとろうと
思える自分になることが、
まず一番最初にするべきあなたの
支援者としての第1歩ではないでしょうか?

その障害がある人は、待っています。
自分にもできるコミュニケーションを
その人は持っているのです。

あなたがそこに気づき、
言葉に変わる感情の動きや
自己選択や自己決定につながる
コミュニケーション方法を
探っていきましょう。

彼らに感情がないのではありません。
言葉がないだけです。

あなたから、壁を取り外すべきです。
さあ、支援を開始しましょう!

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