新年度体制というのは、
いつからにするか?
4月1日にすべて始めるところも
あるでしょうね。
私の経験上、
3月から4月、
さらには5月連休が終わるまで、
利用者の皆さんが、
落ち着かない状態が続くことがあります。
この時期、
春というだけで、
気分がすぐれない人もいますが、
やはり、原因は職員の異動や退職。
そして、新人利用者や新人職員が
入ってくるということですね。
様々な変化が、一気に来ます。
これは、一言でいえば、不安。
職員自身は気づいていないと思いますが、
職員自身の表情が、
3月ごろから変わってくるからです。
自分も異動なのだろうか?
変わりの人は誰が入るのか?
など、そういう気持ちが、
どうしても支援中に出てしまったり、
引継ぎなどで、
職員がばたついていることで、
利用者の皆さんは、
敏感に感じ取るのです。
そして、そんな落ちつかない状況の時に、
新年度4月1日が始まり、
グループや活動場所が変わったり、
作業班が変わったりします。
新しい職員になれないところに
追い打ちをかけるような、
利用者側の変化に、
ついていけない人も出てくるのです。
職員だけでなく、
自分の身近な部分が変わることで、
更なる不安定さが出てきます。
新しい利用者が入れば、
その人がなれるまでに時間もかかり、
その余波を受けるみなさんですから、
なかなか、落ち着かないまま、
5月の連休に突入します。
ということで、
連休で生活リズムが変わり、
本当に落ち着くのは、
5月半ばくらいになる
というところでしょうか?
さて、そんな状態なので、
4月始まりでよいのだろうかと考え、
新年度体制を
5月から始めたことがありました。
新人職員は、異動者抜けた後に仮配属し、
新人利用者も、どこかに仮所属。
そして、作業体制もそのままの状態で、
最小限の変化だけで4月を終了しました。
落ち着き方が、全然違いましたね。
ですから、その状態の時に、
5月の新体制を提示して、
5月の連休が終わって1週間後に、
新体制に入りました。
小さな変化が順番にやってくる感じで、
思ったよりも安定がよく、
パニックも少なく、
済んだのです。
さて、あなたの事業所の
新年度体制はいつからですか?
4月1日のところが多いと思います。
でも、固執することはありません。
発想は自由にするべきです。
利用者の感情や、
職員体制などもイメージして、
最小の変化を
積み重ねていく方法はいかがでしょうか?
そして、5月も1日ではなく、
どこかの週初めにすることがおすすめです。
やはり変化は月曜からです。
きりの良い日にちではなく、
きりの良い曜日です。
部屋の模様替えなども、
月曜日がよいので、
合わせましょう。
4月1日から新年度体制に
しなければならないと
決めたのは、
皆さんなのです。
だから、
4月1日にしないということを
決めても良いのです。
こだわる必要もなく、
ただただ、利用者の皆さんの
落ちつき方を最大に配慮するべきです。
さあ、どうしますか?
いろいろな角度から考えてみましょう!