入職する人へ:知的障害者支援を学ぶとは



私も、大手法人にいたときには、
管理職として、
採用面接をしたことがありますが、
様々な人が来る中、
履歴書には、
「学ばせてください」と書かれている人が
結構いらっしゃいました。

日本人特有の謙虚さですよね。

そして、何も知らない自分が、
現場に入ることで、
学びながら、
プロとして頑張りたいという意気込みも
あると思います。

では、学ぶとは何でしょうか?

現場に入り、
様々な利用者の皆さんとの
活動を通し、
直接接しながらや、
先輩職員とのやり取りを通じ、
「障害」や
「支援の仕方」を知ります。

学ぶとは、
先輩職員のやり方を真似し、
早く一人前の支援者として、
ひとり立ちをすることでしょうか?

福祉系の学校を出たのであれば、
自分が持っている知識を、
現場に合わせて、
使ってみたり、
授業で習ったことの
確認をすることでしょうか?

学ぼうという気持ちで、
いざ、入職すると、
あれもこれもと
覚えなければならないことが
目白押しで、
それらのことをこなすことになり、
思っていたことと違う現実に、
学ぶどころではない感覚になりかねません。

そんな日常を繰り返していると、
学ぼうとしていた気持ちは
どこかに行ってしまい、
現状に合わせる自分でしか
なくなる可能性もあるのです。

事業所の中での学びとは、
学校のように、
じっくり腰を据えて、
することでもなく、
日々の中で、
あなたが、
感じることなのかもしれません。

もし、学べてないと感じるようであれば、
渦の中に巻き込まれて、
自分の様子が
見えなくなってしまうからかもしれません。

中に深く入り込んでしまって、
意味も解らず、
先輩の言う通りに動いていることで
日々が過ぎると、
何でこれをやっているのだろうかと
わからなくなります。

でも、同じ状況でも、
学びを得ようとする人は、
先輩に意味を聞いたり、
もう一度やって見せてくださいと言えたり、
先輩をうまく使っているよう見受けられます。

もちろん、先輩も、
その人の学びをサポートしようと
するかしないかは
大きな差になるかもしれません。

そして、もう一度問います。

学びとは何か?

私は、学ぼうと思った人が、
変わることだと思っています。

学んだから、
やり方を変える。

学んだから、
知識が増える。

学んだから、
なるほど~と思って、
自分からやろうとしてみる。

学んだからチャレンジしてみる。

学んだ結果、
反面教師として、
まねをしないと決める。

様々な学びの中、
あなたが、
自分の中に変化を起こすことが、
学びの本質なのではないでしょうか?

自分で言った手前、
緊張しすぎて、
学ぶという意味を勘違いしていると、
自分は何をしに来たのかがわからなくなり、
現場がつまらないものに
なってしまうかもしれません。

どんな現場にも学びはあり、
学びのスタイルは、
人それぞれ自由なのだと思うのです。

だからこそ、
自分のこころをフラットにして、
様々な事実を
受け入れることなのです。

そして、自分が変わることです。

様々な現場は、
あなたが思うような
学びの提供をしてくれるところでは
ないかもしれませんが、
利用者の皆さんと接することで、
何かを知り、
あなたにちょっとしたことでも、
変化があるのであれば、
それは学んだから得られた変化なのです。

学ぶ意味を取り違えていると、
せっかく変化している自分にも気づけません。

また、楽しみもなくなってしまいます。

あなたが、
もし、
学ぼうとして
その職場を選んだのであれば、
確実に、
あなたは学びを得られることでしょう。

そして、そのチャンスを
どう活かすのかは、
自分次第なのです。

学ぶとは何か?
そこを間違えずに、
日々の自分をちょっと離れて見てみる。

昨日よりも変化した、
今日の自分の成長を認める。

その積み重ねなのではないでしょうか?

最初から、先輩のような自分にはなれません。
先輩たちも、利用者の皆さんと接しながら、
学びとそれによる変化を
手に入れたのだと思います。

さあ、ワクワクを忘れず、
新しい世界に飛び込みましょう!
たくさんの学びがあるはずですよ!

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