障害者虐待:虐待者を排除すればよいですか?



虐待がなくなりません。

特に児童虐待は、
1週間に一人の割合で、
子供が亡くなっていくペースです。

以前、自閉症の親御さんが、
子育ての大変さから、
子供を殺してしまった時に、
その母親に対して、
同情の声が多く、
署名活動をして、
罪を軽くしようという動きがありました。
もう30年以上前の話です。

ここで、
署名をした人たちが考えたのは、
罪を犯した人の気持ち。

わが身に置き換えて、
自分も同じ状況だったら、
同じようにしてしまうだろうなと
思ったのでしょう。

当時、
虐待という言葉があったかどうかは
わかりませんが、
様々な理由で、
虐待は起きていました。

***

子供が生まれる時、
できれば、障害がない方がよい。
五体満足で生まれてほしい。
この気持ちは、
皆さんがもっているイメージで、
障害児だけが生まれてほしいとも
思わないでしょう。

ただ、障害があっても良いと
思う人はいると思います。

その、新米パパママになる前に、
障害がある人のことを
自分の範疇に入れていない人は多くいます。
つまり、障害のことを知らない人たちです。

でも、障害がある子が生まれ、
初めて知る時に、
受け入れていく人もいれば、
葛藤する人もいます。

妊娠前の検査を受け、
障害がわかると中絶する人もいます。

***

子供のころの自分を思い出してください。
「あの子、嫌い」
と、思うこともあるでしょうし、
今でいう「いじめ」をした人もいるでしょう。
嫌がらせをしておもしろがったり、
叩いたり、砂をかけたりした人だって
いるかもしれません。
物を隠したり、仲間外れにしたり。

ここにも、虐待の芽はあるのです。

さて、私たちは、
生まれたころから、今というときまで、
「虐待」というの範囲の何かを
したことがない人を探すほうが大変で、
皆無に等しいのではないかと思うのです。

なのに、
今、虐待が起きると、
障害がある人のことを
知っている人たちは、
その虐待者を排除しようとし、
自分とは違う人間だと、
一線を引くことをします。

はたしてそれで、
事が解決するのでしょうか?

私たちは、
虐待はしてはいけないのだと
気づいた人間です。

虐待をした人は、
気づいていない人間です。

気づいたから、
やめられたこともあるでしょう。

気づかなければ、
やっていたかもしれません。

だから、
私は、
虐待をしてしまった人を、
自分の範疇から除外はしません。

一緒に、
虐待ではない方法の関わり方を
考えたいと思います。

一番最初に書いた、
子供を殺した人を
助けようと署名をした人たちのように、
自分の身に置き換えて、
その事実を見た人のことを
考えてみてください。

もし、あなたのところで、
虐待があったら、
そんな自分の身に置き換えられる人に
なっていてほしいのです。

その虐待は、
あなたがしていたかもしれないのです。
その虐待者が、
関わっていたから
その人が虐待をしたかもしれませんが、
あなたがその人に関わっていたら、
あなたが虐待者になったかもしれません。

なんで、虐待をしてしまったのだろう?
そう考えられる人になっていただきたいのです。

その人にもある、
SOSが聞こえてきませんか?
虐待をしたかったわけではないけど、
他に方法が見つからなかったと
いっているように聞こえませんか?

生まれてからの今までに、
どこかのシーンで虐待をした人を
すべてなくしたら、
日本の福祉は成り立ちません。

それくらい、
虐待の芽は誰にでもあるのです。

だから、虐待をしたとしても、
その後気づき、
虐待をしない人になっていただくための
協力者も必要なのです。

簡単には、
虐待はなくならないかもしれませんが、
気づいた人を増やすことが、
虐待の数を減らしていくと思います。

虐待は、支援の一環で行われることが
非常に多くあります。
行動障害の人に対して
おこなわれることも多くあります。

表面だけを見ていては、
解決につながりません。

虐待と聞き、
単に省かず、
一緒に変わっていける仲間になりませんか?

気づき、変わる。
お互いに。

まだまだ、あきらめてはなりません。
できることをしていきましょう!

虐待をしない、させない!
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