自閉症支援:経験を奪うことが解決にはならない


何かの経験をしているときに、
相手に迷惑がかかる行為を
してしまった。

すると、もうそのことを
経験させないという手段を
取る支援者が多いのです。

これは、「臭いものにふた」の原理です。

例えばこんなことです。

本屋に行ったら、
パニックになって、
そこにある本をやぶしてしまったから、
もう二度と本屋につれていかない。

そのようなことです。

特に、一般社会の中で
起きているようなことです。

つまり、外出中に起きているようなことが、
「社会に迷惑がかかること」として、
例えば、あの本屋に行ったら、
そういう行動が出た。
嫌なことがあったのだ。
だから、あの本屋は危険!と、
支援者が思ってしまうこともあります。

もちろん、迷惑をかけて、
弁償となることや、
支援者が謝るような状態も
嫌なのかもしれません。

いろいろな理由で、
支援者も躊躇してしまいます。

だから、二度と本屋には
連れて行かないとなります。

行動してしまったことは
ある意味仕方がないのです。
そういう表現でしか
できなかったわけですからね。

表現することはOKですが、
反社会的ととられるような
SOS表現は
よくありませんね。

なにかのSOSだとすれば、
その行動の前に
嫌だと思える何が起きたのでしょうか?

そこが大切なポイントになります。

だからこそ、
問題を起こした場所に
連れて行かなければ・・・
そのことをやらせなければ・・・

そう思うかもしれませんが、
例えば、
本や連れて行ったら、
毎回その行動になるわけでもないのです。

その時間より前に
何か嫌なことがあったと考えるべきです。

行動には原因がありますから。
もちろん、この事例の場合、
本屋に原因があるとは限りません。

その原因がわかり、
対処法を見つけたり、
原因が取り除かれれば、
本屋に行っても、
本を破かないで、
本を選ぶ楽しみができるのです。

彼らは、何かの訴えのために
その行動をしただけです。

その場で、適切な方法で
適切な表現を
知らなかっただけです。

嫌なことがあったら、
どう対処するかを
教えてないのではありませんか?

表現方法は、
その人が表現できることに
しなければなりません。
その行動をしたところから離しても、
他で、また同じような嫌なことが起きれば、
また嫌だという表現しますよね?
それは、本屋でなくてもどこででもです。

ですから、
嫌だの表現方法を探って、
その人ができる表現方法を
模索しましょう。

嫌なことや困ったことがあったら、
どうやって表現するかを知っていれば、
反社会的ととられる方法でなくても
表現できる人はいます。

そこに行かなければ、
その行動がなくなるわけではありません。
SOSを言えることは、
とても大切なことです。

SOSを適切な表現に
直してみてください。
そして、経験することです。

経験でしか、彼らは正しい表現方法を
身につけられません。
万が一嫌なこと困ったことがあったら、
○○という方法でやってみようと促し、
いつも通りの生活をし、
万が一そのような事態が
出てきたときに、
打ち合わせた方法で
表現できるチャンスを作ってください。

もし、うまくできたら、
「できたね!」と確認することです。
この方法でよかったのだと
認識できるようになります。

できなかったら、「○○という方法を忘れていたね、
今度嫌なことが起きたら、
やってみようね」と促してみることです。

そして、そのあとも
外に出ていきましょう。
彼らの経験を奪うことは
解決にはなりません。

最新セミナー情報 等

――――――――――
かながわ福祉サービス振興会様
「障害者グループホーム職員研修会」
――――――――――

テーマ「自閉症の理解
~障害特性とグループホームでの関わり方~」

日時:2017年7月13日(木)
   10:00~13:00
講師:山田由美子 
会場:茅ケ崎市コミュニティホール A・B会議室
   神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎一丁目1番1号 茅ヶ崎市役所分庁舎
   JR茅ケ崎駅北口より徒歩7分

詳しくは、こちらから!
http://teamaoi2003.com/post/5081

***************

お役に立てたら、ランキングをぽちっと!
よろしくお願いします!


障がい者 ブログランキングへ

コメントを残す