彼らは、
いつも支援者と一緒ではありません。
通勤通学。
友達とのお出かけ。
メールや電話。
留守番。
ひとりの時に、
何かが起き、
ひとりで考え、
その場で、何とかしなければ
ならないことは、
当然のことで、
そういう場面が多い人ほど、
アクシデントも
多くなります。
アクシデントは起きます。
絶対です。
だいたいの方が、
何でもうまくいくと思っているようです。
でも、うまく行くことばかりではないのです。
そこを理解していないことも多いと思います。
アクシデントが起きないと思っていると、
万が一の時に、
ひとりでどうしてよいかわからず、
上手な対応ができなくなります。
それは当然のことです。
だから、アクシデントは起きるものとして
支援する必要があるのです。
そして、アクシデントが
起きたときは、どう対処するかを、
決めておくことまでは、
支援者としていきましょう。
どんなアクシデントが予測されるのか?
SOSは、どこに発するか?
など、基本的な
アクシデント対応のノウハウを
決めましょう。
SOSを対応してくれる
支援者は複数用意しましょう。
これは、近所の人でもOKです。
事前に、
ご本人が安定しているときに、
この話をしておきましょう。
天災の時もそうです。
「○○するんだよ!」
では、彼らの記憶に残りません。
「どうすることになっていましたか?」
などの質問を時々しておくことです。
何もない、
安定しているときに、
この質問を時々することで、
対処できる可能性が拡大するのです。
例えば、
「避難指示が出た場合は、
どこに行くのですか?」
と、聞いてみることです。
「避難指示が出たら、
○○小学校に行きましょう」
と言っているのは、
最初だけにしましょう。
インプットできているかどうかを
確かめるとことです。
彼らがアウトプットできることは、
記憶になっていると言うことの証明です。
「お金を取られそうになったら?」
など、
具体的なほうがわかりやすいと思います。
よく、支援者は、
「困ったら、どうするか?」
と、ひとくくりにして、
聞いてしまいがちですが、
彼らは、そういうことが起きても
困っていると認識しない場合もありますので、
この「困っている」という言葉は、
不適切かもしれませんね。
その人にあった、
場面を想定して
見ましょう。
警察に行く
商店の人に話してみる
メールをする
役所に行く
学校に飛び込んでみる
彼らが自分でできそうなことを
話し合いましょう。
あくまでも、
彼らが落ち着いているときに、
何かあって、支援が必要な時はどうするかを、
一緒に考えてみてください。
何かに書いて、
いつも持っている
バックに入れておくなども
有効だと思います。