薬を飲んだ後の支援



知的障害がある人や
自閉症の人たちは、
障害状況によったり、
持病を持つことで
薬を飲んでいることも多くあります。

私たち支援者自身は、
精神薬を飲んだことがない人も多いですし、
高血圧や糖尿病などの
生活習慣病になっていないと、
その手の薬も飲んだことがないわけです。

そうなると、
そういう薬を飲んだ場合に
どんな感覚や副作用が出るのかも
よくわかりません。

ましてや、
たくさんの副作用のうちの
どんな副作用が出てくるのかも
人それぞれです。

そして、なんといっても、
その状態を
ご本人から、
詳しく説明されることも
ないわけです。

例えば、
薬を飲んで、
くらくらするという
副作用が出た場合に、
私たちが自身で感じるのであれば、
薬が強いな(多い)とか、
合わないなとかの感覚を
持つことができますが、
彼らにそういう副作用などが
出たとしても
それを的確に表現することは
ほとんどないですね。

ましてや、そういう症状が出たからといっても、
彼らは、飲みたくないとも
思わない(言わない)可能性が強いです。

それに、もし彼らが飲みたくないと
言ったとしても、
私たち支援者は、
「医者に言われたのだから飲むんだよ」とでも
言ってしまうでしょう。

中には、
「○○の副作用が出た場合は、
薬を中止すること」と
書かれているときもありますよね?

でも、その症状でさえ、
彼らにも、私たちには、
わからないこともあります。

ですから、
薬は、本当に慎重に
様子を見ていきたいところなのですが、
実際にそこまで、
きちんと見てはいないのが、
現状だと思います。

また、
そういう薬を飲んでいたりすることで、
感覚のにぶりにより、
例えば、手先の感覚が鈍っていたり、
震えたりもするわけで、
そういう彼らに、
支援者自身が思っているレベルの
作業などを求めたりすることも、
難しいはずなのです。

もちろんできる人も
いるかもしれませんが、
できないかもしれないと思いつつ、
作業提供などをしていかないと、
それは障害のせいではなく
薬のせいだったりするわけですから。

水分を欲しがったり、
食事をとれなかったり、
眠くなったりも
その薬の副作用かもしれません。

健康体でない人が多いので、
薬の副作用とか、
その病気の症状などは
把握するように努めましょう。

簡単に、怠けていると見てしまったり、
ちゃんとやれるだろうと
支援者は思ってしまうかもしれませんが、
彼らは自分の体の状態に
気づいていない可能性のほうが高いです。

彼らのもともとの状況というものも
わからない支援者も多いと思います。

なぜなら、支援者と会った時には
もうその薬を飲んでいる
という状況の人も多いからで、
そうなると、比べようもないわけです。

もし、
あなたが、何かの薬を飲んで、
ふらついたときや
眠気が来た時は、
横になっていたいはずです。

彼らも
常用しているとはいえ、
副作用状況もあると思いますので、
いつも通りと思わずに、
健康ではない人と
接していることをお忘れなく。

そして、彼らにも、できる人であれば、
自分の状況説明ができる人を
増やしていきたいですね。
それは、支援者の聴き取り方にも
よると思います。

そういうスキルも磨きつつ、
支援をしていきましょう!

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1件のコメント

  • 岡田美和

    記事を読ませていただきたいです。よろしくお願い致します。

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