彼らが、
何かをしているときに、
「○○しちゃ、だめだよ」
という場合が、
多くあるよう見受けられますね。
支援者は口癖のように、
「だめ」を使っていると思います。
この、
「だめ」という言葉は、
否定語ですから、
彼らが今やっていることを
否定している状態になります。
なぜ、「だめ」と
言ってしまうのでしょうか?
本当に彼らがやっていることは、
「だめ」なのでしょうか?
きっと、支援者自身が
思い描いている状態ではないことを
しているのでしょうね。
心配していても、
「だめ」と言っていることもあります。
でも、中には、
「だめ」ではないことも、
ありますよね?
というのは、
何かをする時に、
あなたが思い描いている方法以外のことでも、
だいじょうぶなことがあるからです。
その場合は、あなたの論理を
押し付けていることになります。
それに、
もしその方法が間違っていたとしても、
やってみて彼らが気づくことで、
理解することもあるのです。
その場合は、見守りが不足していますね。
それから、もし、彼らが
間違ったことをしていて、
「だめ」だけ言っても、
わからないこともあります。
その場合は、正しい方法を教えることが
必要です。
あなたが、もし、
「だめ」とだけ言っていて、
そのほかの関わりを持たなければ、
彼らは、
結局は次のステップには上がれません。
「だめ」と言った彼らは、
今、どの段階にあるのでしょうか?
自分でやり方を考えて、
やっているところでしょうか?
やり方を模索しているのでしょうか?
まったくやり方がわからないのでしょうか?
そのどこにいるかもわからず、
あなたが一言「だめ」というだけでは、
なにも、発展性はありませんね。
あなたが「だめ」と思ったその人に、
「だめ」という言葉かけだけではなく、
相手はどの状態なのかを知り、
待ってみたり、
違う関わりを持ったり、
正解を教えたり、
一緒にやってみたり、
そんなもう一つプラスの関わりをしてみましょう。
できれば、「だめ」
ではなく、
そういう方法でやっているの?
何かわからないところがあるの?
やり方教えようか?
一緒にやってみようか?
など、今の状態を否定する方法ではなく、
今の状態を認めたうえで、
別な関わりを
プラスする言葉のかけ方をお勧めします。
彼らは彼らなりに、
彼らの方法で前に進もうとしていると
思ってください。
そして、あなたも、
「だめ」以外の言葉を獲得してください。
あなたの思い描く方法では
ないかもしれませんが、
彼らを主体にして、
考えてみましょう!