私たち支援者は、
いつもご本人と一緒というわけにはいきません。
特に、ひとりで外出ができる方や、
ひとりで留守番ができる方などは、
ひとりの時に、アクシデントがあった場合の
対応方法を教えておくべきです。
かといって、
そのひとつひとつに、
「こういうことが起きたら、
こうして」というような方法を
覚えておくことよりも、
「何か困ったことが起きた場合に、○○をする」
というような簡単明瞭な方法のほうがよい場合があります。
そのために、
今日と明日で記事を2回に分けて、
書いてみたいと思います。
1.「困った」を知る
2.困った時の対応方法
です。
1.困ったを知る
ご本人が、
「困っていること」をわかっていない場合があります。
困っているというのは、「感覚」なので、
ご本人とって、「困っている」が
わからないとSOSを発することができません。
明らかに困っている様子なのに、
「何か困っていますか?」と聞いても、
「困っていない」という人がいます。
ですから、彼らの言葉の意味を私たちが理解し、
共通の言葉としなければなりません。
例えば、
「手伝ってほしいこと」
「難しいこと」
「変だなと思ったこと」
「あれ?って思ったこと」
「怖いと思ったこと」
「不愉快に思った時」
「文句を言いたくなった時」
「怒鳴りたくなった時」
などなど、その方にあった言葉があるはずです。
「困る」は総称ですから、
その人にあった言葉を使うか、
その人が、「困った」という総称を
ご理解いただくか。
どちらかになると思います。
どちらにしても、
今、一人で対処ができないということを
わかることですし、
支援が必要な状態だと理解していただくことです。
困ってないという人でも
支援者側から見ると、
ものすごく困っている場合がありますから、
困っているやSOSなんだということに
気づき、それを表現できるように
支援をしていきましょう。
では、困ったを
ご本人にわかっていただき、
表現できるようにするには、
どうやって支援するか。
それは、支援者といる時に、
「困ったこと」があり、
支援してほしい旨を
表現できる場を設定することです。
支援者が困っていることを
先に理解して、
支援をしてしまうケースが非常に多いので、
支援者の課題なのです。
困ったを言えるようにすることが、
支援だと思ってください。
具体的には、
困っていることの確認をして、
困っているという表現を教えて、
困っていると表現(言って)頂くことです。
もちろん、困っているの表現があってから、
その困ったことに支援をすることになります。
これを日常の中で多く経験をしていくことです。
明日は、「困った時の対応方法」です。