会話は具体的に!
常に私たち支援者は、
頭の中に入れ、
彼らと会話をしていくべきです。
しかし、
具体的にと話しているつもりが、
どうも、かみ合わないことがあります。
たとえば、
やったことがある作業。
それと同じ作業をしていただくために、
準備をしたとします。
ご本人が
「この前と同じようにやればいいですね」
と言ったとします。
支援者は、
「この前と同じ」といわれたことで、
この利用者は、
理解していると思い込みます。
さてどうなのか?
ここは、いつもと同じことを
する人もいますが、
しない人もいます。
例のような、あなたの指示と
違ったことをしてしまう人は、
あなたの近くにもいませんか?
忘れてしまうことも
障害の一つかもしれません。
ですから、この時、
言葉の合わせをした方が
良いと思っています。
まず、するべきは、
その人が、「この前と同じ」が
できるかどうかの確認です。
そして、もし、
職員が指示した状態と
違うのであれば、
次は言葉の合わせをします。
ここは注意をするところでは
ありません。
さて、言葉の合わせとは
どういうものか?
それは、あなたの持っている意味と
相手の持っている意味を
合わせるという過程です。
特に曖昧な言葉は、
間違えやすいのです。
今回は「この前と同じ」という言葉です。
あなたにとって、
「この前と同じ」という言葉が、
具体的であると思われたとしても、
違うことをしたのですから、
さらに具体的な確認になります。
先ほどの
「この前と同じようにやればいいですね」
ですが、
この時点で、
職員は、理解していると
勘違いしまいましたが、
もっと具体的な会話としては、
「この前と同じ」とは、
どういうことか?の
考えをあわせることです。
そうなると、
やり方の確認までした方が
良い場合もあります。
私たち支援者は、
会話をすることで、
できると思い込みます。
できると思い込んでしまった後に、
彼らができないとわかり、
彼らのせいにすることが多いのです。
あなたが、怒っても理解は得られません。
それに、意味を合わせないと、
また同じことをしてしまいます。
これは、彼らが、
「間違い」をしているのではありません。
時間がたつことで
わからなくなっていること(障害)に対し、
あなたから、
その時、その時に、
具体的に指示していないため、
指示の理解が
できていない状態だと
いうことです。
私たちが、
具体的ってなんだろう?
どうすれば、具体的が伝わるか?
どんな頻度でするべきか?
そういう観点を持つべきです。
私たちの頭の中は
わかりませんし、
相手の頭の中で考えていることも
わかりません。
その大前提で、
あなたの考えていることを
相手に伝える責任は
あなたの側にあります。
あなたが支援者だからです。
さあ、あなたの頭の中のことを
その時その時で
その人がわかるよう
具体的にお話しし、
相手に理解していただけるように
してみてください。
伝わったか?
そこも確認していくと、
あなたの会話が、
日に日に具体的に
できるようになりますよ!