私たち支援者は、
「支援」というものを使って、
その人の困っているところを
減少できるようにと、
思って仕事をします。
同じように
医者という職業があります。
医者は、患者の痛みや苦しみを
薬や手術などで、
減らしていきます。
たとえば、
医者に行って、
「○○が痛い」といえば、
薬をくれたり、
注射をしたりしてくれます。
「痛い」といったから治そうと
努力してくれるわけです。
たとえば、パニックになるとします。
それで、医者に行けば、
パニックにならないように
薬を使って減らそうとします。
具体的には、脳機能の問題と考え、
安定するような薬を出します。
どちらも間違いではないですし、
その人が、どういう生活を
お望みなのかを
考えるべきことなのです。
ただ、私は、
この順番としては、
支援が1番、
医者が2番と考えています。
私たちの体もそうですが、
なんでも、すぐに
医者ではないですよね?
自分で工夫をしたり、
休んだり、
どうやったら
この痛みに向き合えるか考えます。
パニックや精神的な症状も
すぐに薬ではないのです。
私たち支援者は、
支援をすることで、
困っていることや、
つらさを
解消できる力があります。
ですから、
1番が支援なのです。
そして、個人的には、
できれば薬を頼らないでも
生活できるといいなあと
思っています。
でも、簡単に医者を
勧める支援者も
いるようです。
私たちの支援スキルが上がれば、
その人の苦しみなどが
軽減できるのですが、
支援者の手に負えない状況に、
私たち自身を高めることなく、
また、工夫をすることなく、
医者を頼っていませんか?
もちろん頼ってもいいのですが、
簡単に頼りすぎている状況が
あるように
見受けられるのです。
つまり、手がかかるから
薬を飲ませてしまおう
というイメージ。
ありませんか?
特に行動障害の
大きく出ている人に対して、
薬を投与している率が
高いですよね?
支援力で、
カバーできる部分もあるのですが、
そこを目指してみませんか?
本当に薬が必要か、
それとも支援で軽減できるのか、
その見極めは、
なかなかできないかもしれませんが、
簡単に、医者に行ってほしいと
願うのではなく、
私たち自身で、
できることに
着目してみましょう。
薬を飲ませることで、
おとなしくしていて
もらおうという考えは、
「障害」の軽減なのでしょうか?
そして、人間的なのでしょうか?
先ほども言いましたように、
医者は、言われた苦痛を
なくすために薬を出すのです。
ですから、その前段階で、
私たちがするべきことを、
する必要があるのです。
私たちの仕事は何でしょうか?
彼らの人生を考え、
障害の軽減のためにできる支援を
するべきです。
間違ってはいけません。
あなたが、
手がかかると
思える状況があるのは、
なぜかというと、
障害がそれだけ大きいからです。
おとなしくしてほしいと
あなたが望む状態は、
その人も
望んでいるのでしょうか?
手がかかる
おとなしくしていて欲しい
迷惑だ
そんなふうに、
あなたが思っているのはなぜでしょう?
手がかからないために、
おとなしくなるために、
迷惑を避けたいがために、
あなたは医者という手段を使っていませんか?
その人も、
わざわざ支援者に対して
迷惑をかけたくて
やっているのではないのです。
障害ゆえにの部分なのです。
あなたの利用者は本当に
薬が必要なのでしょうか?
あなたの支援を
もう一度、見直してみましょう。
医者に頼らずとも、
できることをしてみましょう。
いつも通信やブログ読ませていただいてます。私は支援者ではなく保護者です。一年前くらいからパニックが(他害)頻繁になり悩み私自身の関わりかたを模索しているなかこちらのサイトを見つけました。
特にこのところの通信やブログはまさに思っていることや、気付かせてくれることが満載です。ありがとうございます。