たわいのない会話にひそむニーズを捉える



知的障害がある彼らと、
どんなことを話していますか?

たわいのないことを
お話ししてみてください。
その時、ちょっと支援を意識して
聞いてみてください。

昨日、何をやったか?

何かあったか?

その時どんなこと思ったか?

困っていなかったか?

難しいことはなかったか?

わからないことはないか?

どうしたいのか?

家族はどんなことを言っていたか?

などなど、
たわいのない話聞いていくと、
なにやら、
「障害」を発見できたり、
支援を入れるべきことが
見つかったりします。

彼らは、
自分がしていることなどに、
困っている感覚がない場合もありますので、
私たちからリサーチをするのですが、
いきなり「困っていることは?」と
聞いてもピンと来ないでしょうね。

私たちは、彼らのたわいのない話が
できるようにしておけばよいのです。

まず、彼らから何かの発信がなければ、
そこから「困った」に行きつきません。

ですから、発信をしてもらえる環境を
提供するのが
私たちになるということです。

そこに、
私たちは、
「支援をすることはあるか?」
というモードで聞くことです。

たとえば、
先日、
「レシートの計算をしようかと思っている」
とおっしゃった人がいます。
レシートを計算して
何になるのかな?とも思ったのですが、
毎日の会話も要素として取り込んで、
「もっと安いものが
買いたいのかな?」
と尋ねました。

ご本人の言葉としては、
うまく出てこない
部分です。

その人のこの時点のニーズは、
自由に使えるお金が少ない状況を
毎日の中からリサーチしていたので、
もっと安いものを買うために、
何かがしたいのだろうと思ったわけです。

もっと安いものを買いたいということだったら、
レシートを計算をしても意味がない可能性があり、
他の支援が必要だということになります。

このように、
毎日の会話が大事なのは、
きっかけがかくれているからです。
たわいのない話の中には、
その人の真実があります。

支援者との会話には、
繕う部分や
かっこつける部分もありますから、
そういう部分を取り除いた、
「素(真実)」の部分が大事なのです。

たわいのない話をもとに、
支援が必要な部分を見つける。

そこには、
「どうしてそういう会話をしているのかな?」
と思うことです。

どんなに、
反社会的な会話をしたとしてもです。

この、「どうして?」と思える支援者は、
SOSを拾うことができる人です。

ですから、
今まで「どうして?」と思ったことが
ないというのであれば、
彼らとの会話の時に、
考えるようにするだけでいいのです。

「どうしてそういう会話(行動)しているのかな?」

すると、その人の裏や
素の部分が見えてくるでしょう。
もちろん、言葉にしても
いいと思いますよ。

彼らとの
たわいのない会話から拾い上げ、
支援につなげられれば、
次はもっと彼らも
SOSが言いやすくなります。

支援を頼みやすくなるわけですから、
あなたを頼りにしてくれることでしょう。

さあ、たわいのない会話を
していきましょう。
その時、
「支援するところはないかな?」や
「どうして?」と
思ってみることです。

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