福祉関係の人たちからよく聞くのは、
「前任者がいないから、
初めてでわからない」
「やり方を教えてもらっていないので、
困っている」
「どういう方法か、
聞いても教えてくれない」
など、
やり方と
それを教える人と
自分自身の関係で、
お悩みの部分です。
そして、
「やり方を教えてもらったけど、
別なやり方がいいのではないかと思う」
「その方法でやらないとダメなのかなあ」
「あのやり方とこのやり方と、
人によってやり方が違って困る」
という、今度は、教えてもらったけど、
困っている様子。
どちらにしてもあなたが
困っているようです。
なぜか。
あなたのやり方が、ないからです。
もう少し詳しく言うと、
あなたは、どうやりたいのかを
自分の意志を決められないからです。
さらに言うと、
自分がやりやすい他の人のやり方や
正解のやり方で、
失敗しない方法がほしいだけです。
だから、
教えてくれる人が
いなければ
悩むし、
やり方を教えてもらったとしても、
本当にそれでいいのかと
悩むわけです。
やってみてはだめですか?
あなたが考えているやり方で。
失敗が怖いですか?
だいたい、失敗と思うのは
他人ではないケースが多くあります。
あなたが失敗と決めているだけなのです。
できなかったら方法だったならば、
それを別な方法に変え、
やればいいのですけどね。
なんでもそうですが、
やり方は一つではありませんし、
先輩たちのやったやり方が
絶対に成功するとも限りません。
あなたが、やろうとするか?
やろうとしないか?
そして、その時に何を思うかです。
成功している自分や
認められる自分を
思い描いているようでは、
まだまだ半人前です。
成功することが
誰かに喜ばれることを
思い描いてみれば、
一度の失敗でも、
またやろうという気力に結びつきます。
あなたは何のためにやるのか?
利用者のためですよ。
知的障害者のためですよ。
あなたのためではなく、
彼らを思い浮かべて
やろうと決めてみてください。
そして、その方法は、
最後までできれば、
小さなことにこだわらないことです。
小さなことにこだわると、
やる前から、
やることもできなくなります。
やってみて、
修正するつもりで始めましょう。
そして、どんなやり方でも、
成功につながればいいのです。
目標に向かってやってみましょう。
それから、
余談ですが、
他の人がやっているやり方も
批判しないように。
その人は、その人のやり方でよいのですから。