個人の障害支援情報は次につなげよう



彼らの個人を特定する情報は、
個人情報として
保護されなければならないのですが、
この個人情報の保護ということに
イメージにこだわりすぎて、
彼らの支援に関する情報が必要な支援者に
いきわたらないことがあります。

このため、彼らの支援に
支障が出てくることがあります。

個人を特定する情報というものが
流出することによって、
そのご本人が不利益にならないよう、
保護されるべきだと思いますが、
ご本人の支援に関する情報が
他の支援者に行かないことで、
ご本人が不利益になるのであれば、
それこそ、本末転倒なお話しなのです。

特に、幼少時から、
特別支援学校などを卒業して、
福祉施設に入るあたりまでは、
毎年のように、
支援者が変わったり、
学校が変わったりして、
その都度、
個人の支援に関する情報は、
次に伝わらず、
尻切れトンボのようになり、
また1から、親御さんに聞き取りするということが
多くみられます。

具体的にお話ししましょう。

たとえば、
コミュニケーションをする際に、
絵カードが有効です。

てんかんで、
発作の時は右に倒れます。

そばアレルギーを持っています。

こういった情報は、
個人を特定する情報にあたりますが、
むやみやたらに、外部に漏らすことで、
その人個人が不利益を被る可能性もありますが、
その情報を次の支援者に伝えることで、
その人個人が、利益を得られるとすれば、
開示してはいかがでしょうか?

知的障害者ご本人が、
ご自分の支援に関する情報が、
次の支援者に行くことの
メリットデメリットを
考えることは難しいかもしれませんが、
私たち支援者自身が、
自分が支援する前の情報を
得たほうが良い場合は、
ご本人にお話しして、
前の担当支援者や所属事業所(学校)から
流してもらうことを
基本としていきませんか?

どうしてこのようなお話をしているかというと、
「個人情報だから流してはいけない」
と、思い込んでいる可能性があるからです。

その単純な一言によって、
把握していることを、
次の支援者に絶対に開示してはいけない
としている間違いがあるからです。

ここは、ご本人の利益に
焦点を当てたいと思うのです。

その焦点を当てることをせずに、
法律で決まっているからと、
開示しないのは、
ご本人にとっての、
損失になりませんか?

よい支援方法だったり、
ご本人を支援するうえでの重要な情報は、
ぜひ、次の支援者に伝えていくべきです。

他事業所に伝えますよと、
ご本人や親御さんから
ご許可をいただけばよいのです。

施設間の利用変更による
情報の開示や、
複数事業所を使う際の情報共有なども、
同じことです。

あなたの事業所が持っている
障害支援情報を
伝えることで、
他事業所が1からアセスメントしたり、
することは避けられます。

もちろん、前の事業所と次の事業所では
必要な情報も違うかもしれませんが、
それは、次の事業所として不要であれば、
書類等から削除してもいいと思うのです。
前の事業所は、相手にとって要不要を気にせず、
その利用者にとって必要と思われる情報を
伝えればよいのです。

ただ、この時に、
前の事業所でやっていたことを
そのままコピーしつづけてはいけません。
なぜなら、環境が変わると、
ご本人の状況も変わるからです。

基本情報としては、
事前情報に基づいて支援をはじめ、
そのあとは、
発展させた支援をする
というのを基本として、
得た情報を
有効に使いこなすという意味です。

情報がないことで、
よい支援がストップしたり、
間違った支援を開始してしまったり
することは避けたいです。

もちろん、個人を特定する情報は、
不利益にならないように
保護しつつですよ!

そして、
もう一度同じ情報を親御さんが
1から伝えるより効果的な、
情報のバトンタッチを
検討していきましょう!

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