やる気
熱き想い
がんばる自分
信頼関係
いらないです。
これがないと、
支援者としてだめだ!
と思い込んでいる人も多いと思います。
でも、いらないのです。
なぜか。
これがない支援者でも、
支援の仕事が続けられているからです。
昔からこういう言葉を
福祉職員は、大好きですよね。
親御さんも含めてです。
自分だけではなく、
人にもこういう状態を
求める人が、
多いよう見受けられますね。
こういうことじゃなきゃ、
支援者はダメだ!
的な発想です。
やる気で何とかなるんじゃないか?
知的障害者に対しての
熱い思いは、絶対必要!
がんばらないとだめでしょ!
利用者や職員とは、
信頼関係があってこそ、
成り立つもの!
支援がうまく行かないのは
信頼関係がないからだ。
もちろん、職員同士も!
信頼関係を築かなきゃだめだ!
そんな感じです。
でも、これがない人は、
支援者になれないのか?
というと、
そうではないですし、
そうじゃなくても、
できている人もいます。
がんばることは、
長続きしません。
やる気とは、その人のやる気であって、
障害者支援として、
意味の違う方向のやる気だったら、
困ります。
やる気があるという言葉に反応して、
「良い人だ!」と勘違いすることもありそうです。
「やる気」や「熱き想い」とは、
あいまいな言葉です。
あなたと同じ方向だといいのですが…
そして、信頼関係。
どうしても人との関係が
うまく行くために
この信頼関係のあるなしを
話題にする人がいます。
信頼関係とは、
何でしょうか?
もちろん、あったほうが良いとは思いますが、
すぐにできるものではありません。
それがないと、
支援ができないと思っているのではなく、
信頼が得られるように、
自分の力が、まだまだだとしても、
続けていくことです。
そのうち信頼関係ができるかもしれませんが、
できなくてもやるのです。
さて、この4つのことに
固執しているのは、
古き時代の名残なのでしょうか。
熱血な人も多くいらっしゃいましたし。
時代も制度もサービスの内容も
変わってきている今、
過去の事実に
捉われているのは
なぜでしょうか?
そうすることで、
その人を変化させたいのでしょうか?
何か意図があるにしても、
新しきを求めてみた時に、
この4つのことがなくても
支援ができるという状態を
頭に描いてください。
この4つがないと
使い物になりませんか?
あなたの周りの支援者は。
そんなことないと思いますよ。
知らないだけです。
もしかして、
こういう言葉で、
本質を
オブラートに包んでいませんか?
もっと具体的な支援の方が
大事だと思いませんか?
障害がある人にとっては、
そういうあいまいなものより、
具体的に、必要な部分を支援してくれる
支援者の方が大事です。
俺はやる気があるんだよ!
と、何度も言っている人でも、
知的障害がある人の気持ちを
全然考えないのであれば、
それは彼らにとって
迷惑な支援者です。
熱きものを見せずとも、
障害がある人たちにとって
必要と思ったことを
淡々とする支援者の方が、
心地よいかもしれないと思いませんか?
あまりかっこよさげな言葉に
踊らされないことです。
そういうものを持ち合わせていない人でも、
必要な支援ができる人はたくさんいます。
視点を変えましょう。
知的障害がある人にとって、
何が必要なのか?
なくてもできること。
つまりは不要なもの。
あればいいとも思いますが、
固執するべきではないもの。
そこをいつまでも
取り上げていくことを、
やめてみませんか?
あなたから、この不要なものを
求めないことです。
支援力をあげることの方が
先だと思いますよ。